東京・葛飾区の空き家に侵入し、現金などを盗もうとしたとして、警視庁捜査3課はベトナム国籍の男3人を邸宅侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕した。
逮捕されたのは、いずれも埼玉県川口市に住むベトナム国籍のグエン・ゴック・キー容疑者(37)、ブ・ディン・フィン容疑者(26)、ブイ・ドゥック・チュン容疑者(21)。
警視庁によると、3人は2026年5月、葛飾区の一戸建ての空き家に金品を盗む目的で侵入し、現金などを盗もうとした疑いが持たれている。
3人は窓ガラスを火であぶって割る「焼き破り」と呼ばれる手口で侵入していたとされる。また、事前に下見を行い、庭の手入れがされていない家や木が生い茂った住宅を空き家と判断して狙っていたという。
取り調べに対し、3人はいずれも容疑を認め、「空き家は捕まる可能性が低い」「庭の手入れがされていない家を狙った」「これまでに二十数件くらいやった」などと供述していると報じられている。
警視庁は、東京都内や埼玉県内で発生した二十数件の侵入窃盗などに関与した可能性があるとみて余罪を調べている。
新人記者ナルカ


事件の概要
- 逮捕:ベトナム国籍の男3人
- 住所:いずれも埼玉県川口市
- 容疑:邸宅侵入、窃盗未遂
- 発生:2026年5月
- 場所:東京都葛飾区の一戸建て空き家
- 目的:金品を盗むため侵入した疑い
- 手口:窓ガラスを火であぶって割る「焼き破り」
- 下見:庭の手入れがされていない住宅などを空き家と判断
- 供述:「空き家は捕まる可能性が低い」「二十数件くらいやった」など
- 捜査:東京・埼玉で発生した二十数件の侵入窃盗との関連を調査
葛飾区の一戸建て空き家に侵入
警視庁によると、グエン容疑者ら3人は2026年5月、東京都葛飾区にある一戸建ての空き家に侵入し、現金などの金品を盗もうとした疑いが持たれている。
事件当時、住宅は人が日常的に暮らしていない空き家だったとみられる。
空き家であっても所有者や管理者が存在し、無断で侵入すれば邸宅侵入などの対象となり得る。さらに金品を持ち去ろうとすれば窃盗または窃盗未遂として捜査される。
窓ガラスを火であぶる「焼き破り」
3人が使っていたとされるのが、「焼き破り」と呼ばれる侵入方法である。
警視庁によると、窓ガラスを火であぶり、局所的な温度差によって割って侵入していたという。
ガラスを大きく叩き割る方法と比べて、音を抑えながら破壊できるとされる手口で、侵入窃盗で使われることがある。
今回の3人がどのような道具を使用していたのか、どこで手口を覚えたのかについては公表されていない。
庭の手入れ状況を見て空き家を判断
今回の事件で特に注目されるのが、標的となる空き家の選び方である。
テレビ朝日系ANNによると、グエン容疑者は事前に下見を行い、庭の手入れがされていない住宅などを選んでいたとみられている。
時事通信も「木が生い茂る家を空き家と判断した」とする供述を報じている。
つまり、
- 庭木や雑草が伸びている
- 人が出入りしている様子がない
- 住宅の管理状態が悪い
といった外観から、住人がいない住宅を探していた可能性がある。
「空き家は捕まる可能性が低い」と供述
3人はいずれも容疑を認めているとされる。
時事通信によると、「空き家は捕まる可能性が低い」といった趣旨の供述もしているという。
空き家では、居住者がその場で犯行を発見する可能性が低く、盗難が発覚するまで時間がかかる場合がある。
犯行側がこうした事情を利用していたとすれば、空き家管理の弱点を意図的に狙った犯行といえる。
「これまでに二十数件くらいやった」
テレビ朝日系ANNによると、3人は取り調べに対し、「これまでに二十数件くらいやった」などと供述している。
警視庁は、東京都内や埼玉県内で発生していた二十数件の侵入窃盗などについて、3人が関与した可能性があるとみて調べている。
ただし、現時点で二十数件すべてについて立件・有罪が確定したわけではない。
供述と各現場の防犯カメラ、指紋・DNA、侵入手口、盗品の流通状況などを照合し、個別事件への関与を特定する必要がある。
3人は技能実習生として来日
日テレNEWS NNNによると、3人はいずれも技能実習生として日本へ入国した。
その後、仕事を辞め、埼玉県内で同居しながら窃盗を繰り返していたとみられている。
TBSは、3人について技能実習生として来日したものの、現在は不法滞在の状態だったと報じている。
この点が確認されれば、今回の事件は単なる侵入窃盗だけでなく、技能実習制度から離脱した後の所在管理・在留管理という問題とも接続する。
技能実習から離脱後の犯罪をどう防ぐか
技能実習生が職場を離れた場合、必ず犯罪に向かうわけではない。
しかし、在留資格の前提となる活動から離れ、正規の就労先や生活基盤を失った状態が長期化すれば、不法就労や犯罪グループへ接触するリスクが高まる可能性がある。
今回の事件で警察が今後確認すべきなのは、
- いつ実習先を離れたのか
- 失踪後どこで生活していたのか
- 収入源は何だったのか
- 誰が3人を同居させたのか
- 盗品の売却先はあったのか
- 指示役・共犯者はいるのか
といった点である。
川口市を生活拠点に東京・埼玉を移動か
3人はいずれも埼玉県川口市在住と報じられている。
警視庁は東京・埼玉で発生した複数の侵入窃盗との関与を調べており、川口市を生活拠点として広域に移動していた可能性がある。
ただし、具体的な移動手段や、他の仲間がいたのかは現時点で分かっていない。
空き家窃盗は山梨・広島・新潟でも
JP News Focusでは2026年、外国籍者が関係する空き家窃盗事件を複数取り上げている。
山梨県では、甲府市や甲斐市などの山間部を中心に50件を超える空き家荒らしが確認され、ベトナム国籍の男4人について関連が捜査された。
身延町では、空き家2軒から現金や指輪などを盗んだ疑いでベトナム国籍の男が再逮捕された。
広島県三次市では、空き家に侵入して仏具を盗んだ疑いでベトナム国籍の技能実習生2人が再逮捕された。
新潟県上越市では、空き家から玄米510キロを盗んだ疑いでベトナム国籍の男2人が逮捕されている。
全国で増える空き家が犯罪機会になる問題
日本では人口減少と高齢化によって空き家が増えている。
管理されていない住宅では、
- 侵入窃盗
- 不法滞在者の潜伏
- 違法薬物・盗品の保管
- 放火
- 不法投棄
などに利用されるリスクがある。
今回の供述が事実であれば、犯行側が「管理されていない外観」を防犯上の弱点として認識していたことになる。
空き家所有者ができる対策
遠方に住む所有者でも、住宅を完全に放置しないことが重要になる。
- 庭木・雑草を定期的に整備する
- 郵便物をためない
- タイマー式照明を使用する
- 防犯カメラやセンサーライトを設置する
- 窓に補助錠・防犯フィルムを設ける
- 近隣住民や管理会社へ見回りを依頼する
- 長期間使わない場合は自治体の空き家相談を利用する
などが考えられる。
「人が管理している家」に見せるだけでも、標的として選ばれにくくなる可能性がある。
自治体にも管理支援が求められる
空き家は個人資産である一方、放置状態が続けば地域の防犯・防災にも影響する。
所有者が高齢、遠隔地居住、相続未整理などの理由で管理できないケースも多い。
自治体は空き家バンクだけでなく、管理代行、除草、見回り、相続相談、解体補助などを組み合わせ、犯罪に利用されにくい状態を維持する仕組みを強化する必要がある。
クロ助とナルカの視点


















編集部まとめ
- 逮捕:埼玉県川口市在住のベトナム国籍の男3人。
- 氏名:グエン・ゴック・キー容疑者(37)、ブ・ディン・フィン容疑者(26)、ブイ・ドゥック・チュン容疑者(21)。
- 容疑:邸宅侵入と窃盗未遂。
- 事件:2026年5月、葛飾区の一戸建て空き家に侵入し金品を盗もうとした疑い。
- 手口:窓ガラスを火であぶって割る「焼き破り」。
- 下見:庭木や雑草などの管理状態から空き家を判断していたとされる。
- 供述:「空き家は捕まる可能性が低い」「二十数件くらいやった」などと容疑を認めている。
- 余罪:東京・埼玉の二十数件の侵入窃盗などへの関与を警視庁が捜査。
- 来日:3人はいずれも技能実習生として来日後、仕事を辞めたと報じられている。
- 在留:TBSは現在不法滞在の状態だったと報道。
- 注意:二十数件すべてへの関与は現時点で未確定。有罪判決も確定していない。
出典
- 時事通信「空き家狙い、ベトナム籍3人逮捕 窃盗など二十数件関与か―警視庁」2026年8月19日
- テレビ朝日「『二十数件くらいやった』“空き家狙い”ベトナム国籍の男ら3人逮捕」2026年8月19日
- TBSテレビ「庭の手入れがされていない家を狙った ベトナム国籍の男3人逮捕」2026年8月19日
- 日テレNEWS NNN/livedoorニュース「住宅に侵入…現金など盗もうとしたか ベトナム国籍の男3人を逮捕」2026年8月19日
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