山梨県甲府市や甲斐市の山間部で、空き家を狙った侵入盗の被害が相次いでいる。今年3月以降、昇仙峡の北側に位置する甲府市高町、黒平町、草鹿沢町周辺などで、空き家が荒らされる被害が少なくとも50件以上確認されており、警察は別の容疑で逮捕しているベトナム国籍の男4人が関与した疑いを強めている。
YBS山梨放送によると、警察は近く、男4人を窃盗の疑いで再逮捕する方針を固めた。被害に遭った空き家では、タンスの引き出しがすべて開けられ、部屋中に物が散乱し、貴金属などが盗まれたとみられる。人口減少や高齢化で管理が行き届きにくい山間部の空き家が、組織的な侵入盗の標的になった可能性がある。
新人記者ナルカ


甲府市など山間部で空き家荒らし50件以上、ベトナム国籍の男4人を再逮捕へ
- 報道日:2026年5月26日
- 発生地域:山梨県甲府市高町、黒平町、草鹿沢町、甲斐市の山間部など
- 被害時期:2026年3月から4月にかけて
- 被害件数:少なくとも50件以上、別報道では60件以上ともされる
- 被害内容:空き家への侵入、室内物色、貴金属などの窃盗
- 関与が疑われる人物:別容疑で逮捕済みのベトナム国籍の男4人
- 警察方針:近く窃盗の疑いで再逮捕する方針
- 地域特性:昇仙峡北側の山間集落、空き家が点在する地域
経緯・時系列
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年3月中旬 | 甲府市高町の空き家で、管理者が室内の荒らされた状況に気付く。 |
| 2026年3月中旬以降 | 甲府市黒平町でも空き家への侵入・物色被害が相次ぐ。 |
| 2026年3月〜4月 | 昇仙峡北側の甲府市や隣接する甲斐市の山間部で、空き家荒らしが少なくとも50件以上確認される。 |
| 2026年5月上旬 | UTYテレビ山梨が、甲府市山間部を中心に少なくとも60件以上の空き家侵入被害があると報道。 |
| 2026年5月26日まで | 警察が、別容疑で逮捕しているベトナム国籍の男4人の関与を疑い、窃盗容疑で再逮捕する方針を固める。 |
被害現場ではタンスや引き出しが荒らされる
報道映像では、畳の上に物が散乱し、タンスの引き出しがすべて開けられた空き家の様子が確認されている。被害に遭った空き家の所有者は、「引き出しは全て引き出され、みんな外に出して。すべて2階から1階からガタガタ」と被害状況を語っている。
甲府市高町の空き家では、管理者が3月15日に立ち寄った際、室内が荒らされていることに気付いた。近隣では「この家とこの家、5棟侵入されている」との証言もあり、特定の一軒だけではなく、周辺の空き家が連続して狙われたとみられる。
さらに、約3.5キロ離れた甲府市黒平町でも、3月中旬に何者かが空き家に侵入して室内を物色し、貴金属などが盗まれる被害が相次いだ。被害者は「下黒平と上黒平、合わせて40軒くらいやられた」と話しており、集落単位で被害が広がった可能性がある。
なぜ山間部の空き家が狙われるのか
山間部の空き家は、侵入盗にとって標的になりやすい条件が重なりやすい。住民が少なく、人目が届きにくい。所有者が別の場所に住んでいて、被害に気付くまで時間がかかる。防犯カメラやセンサーライトが少なく、警察への通報も遅れやすい。こうした環境では、複数の空き家を連続して物色することが可能になってしまう。
UTYテレビ山梨の5月7日報道では、甲府市の山間地域を中心に、少なくとも60件以上の空き家侵入被害が確認されているとされる。甲府市高町や草鹿沢町などでも、3月下旬から4月上旬にかけて被害が確認されており、被害は黒平町だけにとどまらない。
空き家が狙われやすい理由
| 要因 | 具体的なリスク |
|---|---|
| 人目が少ない | 侵入や物色に気付かれにくい |
| 管理頻度が低い | 被害発見が遅れ、犯行時期の特定が難しい |
| 防犯設備が弱い | カメラ、センサーライト、警報装置がない家が多い |
| 集落内に空き家が多い | 複数軒をまとめて狙われやすい |
| 貴金属・古銭・工具などが残っている | 換金目的の窃盗対象になりやすい |
| 山道・県道で移動しやすい | 車両で短時間に複数地域を移動できる |
ベトナム国籍の男4人、別容疑で逮捕済み
YBS山梨放送は、警察が別の容疑で逮捕したベトナム国籍の男4人について、空き家荒らしに関与した疑いを強め、近く窃盗容疑で再逮捕する方針を固めたと報じている。現時点では、4人がどの空き家被害にどの程度関与したのか、役割分担があったのか、盗品の売却先があったのかは捜査段階である。
外国人グループによる窃盗事件では、移動手段、盗品の保管場所、買い取りルート、指示役、同国人ネットワークの有無が重要な捜査ポイントになる。今回も50件以上という被害規模から、単独犯ではなく、複数人で地域を回りながら物色した可能性がある。
外国人犯罪として見るべき点、一般化を避けるべき点
今回の事件では、関与が疑われる人物がベトナム国籍の男4人と報じられている。国籍は報道上の事実として扱う必要があるが、ベトナム人全体や外国人全体を犯罪者視する表現は避けなければならない。
一方で、外国人グループによる広域窃盗が疑われる場合、在留資格、就労実態、住所、収入源、車両の所有関係、盗品の換金ルートなどは、治安上の重要な論点となる。外国人材の受け入れが拡大する中で、正規に働く外国人と、犯罪に関与する者を明確に分けることが、地域の安心につながる。
山梨県は空き家率が高い地域
山梨県は全国的にも空き家率の高さが課題とされてきた。UTYテレビ山梨は2023年、山梨県の空き家数がおよそ9万3,000戸で、住宅に占める空き家の割合が全国ワーストの22%に上ると報じている。空き家問題は、景観や防災だけでなく、防犯上の課題にも直結する。
山間部では、相続後に管理されない住宅、季節的にしか使われない住宅、所有者が県外に住む住宅が増えやすい。こうした空き家に貴金属、家財、工具、農機具などが残されていれば、窃盗グループに狙われる危険が高まる。
地域社会への影響
空き家荒らしは、被害金額だけでなく、地域住民に強い不安を与える。空き家が荒らされれば、隣接する現住住宅も狙われるのではないかという恐怖が広がる。高齢者が多い山間集落では、夜間の物音や見慣れない車両に対する不安も大きくなる。
また、所有者にとっては、盗まれた物の確認、片付け、修繕、警察対応、防犯対策の負担が生じる。空き家だから被害が軽いわけではない。家族の思い出や仏具、貴金属、古い道具など、金額だけでは測れない損失もある。
空き家防犯で必要な対策
空き家を狙った侵入盗を防ぐには、所有者、地域、自治体、警察が連携する必要がある。所有者が遠方に住んでいる場合でも、定期的な見回り、郵便物の整理、草刈り、照明管理を行い、「管理されている家」に見せることが重要である。
所有者・地域が取れる対策
- 定期的に空き家を見回る
- 郵便物やチラシを放置しない
- 庭木や雑草を管理する
- 窓や勝手口の施錠を確認する
- 補助錠や防犯フィルムを設置する
- センサーライトや防犯カメラを設置する
- 貴金属・現金・工具・農機具を置いたままにしない
- 近隣住民に連絡先を伝えておく
- 不審車両や不審者を見たら早めに通報する
国益・社会安定の視点
今回の空き家荒らしは、地方の人口減少、空き家増加、山間部の防犯力低下、外国人グループ犯罪の疑いが重なる事案である。日本社会では、外国人労働者の受け入れが拡大する一方で、在留管理や地域防犯の重要性も高まっている。
国益の観点からは、正規に働く外国人を守るためにも、犯罪に関与する外国人グループには厳正に対応する必要がある。盗品の換金ルート、在留資格、就労実態、住居、移動手段を徹底的に調べ、組織的な犯行であれば背後関係まで解明すべきである。
同時に、空き家問題を放置すれば、外国人か日本人かを問わず、犯罪の標的になり続ける。山間部の空き家防犯は、単なる個人所有者の問題ではなく、地域の治安と社会インフラの問題として考える必要がある。
賛否・中立の視点
| 立場 | 主な見方 |
|---|---|
| 厳格対応を求める立場 | 50件以上の空き家荒らしは組織的犯行の疑いがあり、関与した外国人グループには厳正な捜査と処罰、必要に応じた退去強制を行うべきだという見方。 |
| 空き家対策を重視する立場 | 山間部では空き家の管理不足が犯罪を誘発しやすい。所有者、自治体、地域が連携し、防犯対策を強化すべきだという見方。 |
| 中立的な立場 | 容疑者の国籍は報道事実として扱いつつ、外国人全体を一般化せず、個別事件の捜査と空き家防犯の制度整備を同時に進めるべきという立場。 |
クロ助とナルカの視点


















編集部でまとめ
- 事実確認:甲府市や甲斐市の山間部で、2026年3月以降、空き家を狙った侵入盗被害が少なくとも50件以上確認された。
- 被害地域:甲府市高町、黒平町、草鹿沢町、隣接する甲斐市の山間部などで被害が相次いでいる。
- 被害内容:空き家に侵入され、室内を物色され、貴金属などが盗まれたとみられる。
- 捜査状況:警察は、別容疑で逮捕しているベトナム国籍の男4人が関与した疑いを強め、近く窃盗容疑で再逮捕する方針を固めた。
- 地域課題:山間部の空き家は人目が少なく、管理頻度が低いため、連続侵入盗の標的になりやすい。
- 国益的示唆:外国人グループ犯罪が疑われる事案には厳正に対応しつつ、空き家増加という地域防犯上の脆弱性にも対策が必要である。











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