大麻成分を液状にした「大麻リキッド」23キロ以上をベトナムから日本へ密輸した疑いなどで、ベトナム国籍の男8人が逮捕された。FNNプライムオンラインなどが2026年9月14~15日に報じた。押収量は国内最大規模とされ、末端価格は2億3000万円以上に相当するという。
逮捕された8人には20歳の男、16歳の少年、技能実習生らが含まれる。捜査当局は、20歳の男と少年が受取役となった技能実習生らへ指示し、荷物1件につき約2万円の報酬を渡していたとみている。事件は逮捕・捜査段階であり、8人の刑事責任は裁判で確定していない。
新人記者ナルカ


事件の概要
- 密輸時期:2025年9月ごろ~2026年1月
- 密輸元:ベトナム
- 手段:国際郵便の荷物に大麻リキッドを隠した疑い
- 逮捕者:ベトナム国籍の男8人
- 内訳として報じられた人物:20歳の男、16歳の少年、技能実習生ら
- 押収量:大麻リキッド23キロ以上
- 末端価格:2億3000万円以上
- 役割分担:20歳の男と少年が受取役へ指示した疑い
- 受取報酬:荷物1件につき約2万円とみられる
テレビ静岡は、2025年10月から2026年1月にかけて14回にわたり、酒瓶などに大麻リキッドを入れ、日用品とともに密輸していたと報じている。東海テレビは密輸期間を前年9月から今年1月とし、23キロ以上が国際郵便に隠されていたと伝えた。報道間で起点月の表記に差があるため、個別の逮捕容疑に対応する日時は今後の捜査発表で確認が必要である。
技能実習生が「受取役」に使われた疑い
報道で注目されるのは、技能実習生が荷物の受取役として使われたとみられる点だ。指示役とされる人物は、受け取るごとに約2万円を支払っていたとみられる。荷物の中身をどの程度認識していたのか、誰が受取人名義や住所を用意したのか、国内で誰へ渡す予定だったのかが今後の焦点となる。
外国人労働者が犯罪に勧誘される背景として、同国人コミュニティー内の人間関係、生活費への不安、SNSを通じた高額報酬の誘いなどが考えられる。ただし、今回の8人について具体的にどの事情があったかは公表されておらず、一般論をそのまま事件の動機として断定することはできない。
23キロは「使用量」ではなく流通規模の捜査が焦点
押収された大麻リキッドは23キロ以上、末端価格2億3000万円以上とされる。個人使用の範囲を大きく超える数量であり、捜査当局は国内に広く流通している可能性が高いとみている。密輸に成功した荷物の数、国内の保管場所、販売役、代金の流れを解明できるかが重要となる。
大麻リキッドは電子たばこ型の器具などで使用される場合があり、乾燥大麻と外見が異なる。通常の液体製品に偽装されると、外見だけで識別することが難しい。税関、麻薬取締部、警察が荷物情報や捜査情報を共有し、輸入段階から国内流通まで追う必要がある。
少年が指示役とみられる異例性
16歳の少年が受取役ではなく、20歳の男とともに技能実習生らへ指示したとみられている点も重大だ。少年がどのように密輸ルートへ加わったのか、さらに上位の指示役が存在するのか、報酬や販売利益がどこへ流れたのかは明らかになっていない。
少年事件では、年齢を理由に氏名が報じられないのが原則である。国籍や年齢だけで人物を特定しようとする行為は避けなければならない。
Xで強い反応、国籍一般化には注意
Xでは、23キロ、2億3000万円、8人逮捕という規模に驚く投稿が相次いだ。技能実習生が受取役とみられる点から、受入れ時の生活指導や犯罪勧誘対策を求める声もある。一方で、事件をベトナム人全体や技能実習生全体の傾向として扱う投稿も確認できる。
逮捕された8人の容疑と、国内で働く多数のベトナム人・技能実習生は分けて考える必要がある。制度上の弱点を検証することと、国籍集団を一括して犯罪視することは同じではない。
賛成・反対・中立の視点
水際対策と厳罰を求める視点
国内最大規模の押収量であり、国際郵便を用いた反復的な密輸の疑いがある。税関検査の高度化、発送元・受取先情報の分析、組織上層部と国内販売網の摘発を求める考え方である。
技能実習生への予防支援を重視する視点
低額の報酬で荷物の受取役へ勧誘される余地があるなら、入国時研修や監理団体の面談で「他人名義の荷物を受け取らない」「中身不明の荷物を転送しない」と多言語で周知する必要がある。
捜査段階の慎重な報道を求める視点
8人の役割や認識には差がある可能性がある。逮捕されたことだけで全員を同じ指示役・密売人として扱わず、起訴内容と裁判結果を追うべきだという立場である。
クロ助とナルカの視点












編集部まとめ
- 事件規模:大麻リキッド23キロ以上、末端価格2億3000万円以上が押収された。
- 逮捕者:ベトナム国籍の男8人で、20歳の男、16歳の少年、技能実習生らが含まれる。
- 手口:国際郵便の荷物に液体を隠し、受取役へ1件約2万円を支払った疑いがある。
- 今後の焦点:国内販売網、未押収分、上位指示役、資金の流れの解明。
- 注意点:逮捕は有罪確定ではなく、個別事件を国籍・在留資格全体へ一般化しない。
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