警察官を装って松山市の70代女性から現金168万円をだまし取ろうとしたとして、愛媛県警は2026年9月18日、マレーシア国籍の34歳の男を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕した。女性が事前に警察へ相談したことで、受け渡し場所に現れた男を捜査員が確保した。
男はカメラ付き眼鏡を着けていたと報じられ、警察は、犯行グループへ現場の様子を送ったり指示を受けたりするために使った可能性を調べている。ただし、眼鏡が実際に通信していたか、誰と接続していたかは現時点で公表されていない。男の有罪も確定しておらず、警察は認否を明らかにしていない。
新人記者ナルカ


松山市のニセ警察詐欺未遂事件
| 項目 | 公表・報道内容 |
|---|---|
| 逮捕日時 | 2026年9月18日午前9時40分ごろ |
| 容疑 | 詐欺未遂 |
| 被害者 | 松山市の70代女性 |
| 要求額 | 現金168万円 |
| 被疑者 | マレーシア国籍の34歳男、自称プロポーカープレーヤー |
| 特徴 | カメラ付きとみられる眼鏡を着用 |
| 認否 | 警察は明らかにしていない |
あいテレビの報道によると、犯行グループは9月上旬から17日までの間、警察官を名乗って女性へ電話し、「あなたの口座に億単位の犯罪被害金が入っている」「資金調査のため全額を出金してほしい」などとうそを伝えた疑いがある。
女性は168万円を引き出したが、不審に思って松山東警察署へ相談した。9月18日朝、現金を受け取りに来たとみられる男を警察官が現場で逮捕し、被害を防いだ。
カメラ付き眼鏡は何に使われた可能性があるのか
報道映像では、男がカメラを備えたとみられる眼鏡を着けていた。警察は、現場の映像を別の人物に送信したり、受け渡し状況を確認したりする目的がなかったか調べている。
特殊詐欺では、電話をかける役、現金やカードを受け取る役、資金を移す役などが分かれることがある。通信機器が使われた場合、上位者が現場を遠隔確認し、受け取り役に指示する可能性も考えられる。
ただし、今回の眼鏡に録画・送信機能があったこと、犯行時に作動していたこと、映像の送信先が海外だったことは、9月19日午前5時までの報道では確認できない。「スマートグラスを使った国際犯罪」と断定するのは早い。
ニセ警察詐欺の被害が拡大
警察庁が2026年5月1日に公表した同年3月末時点の暫定値では、特殊詐欺などの認知件数は1万1093件、被害額は937.9億円だった。このうちニセ警察詐欺は2204件、被害額222.4億円に上り、最初の接触手段は電話が2168件と9割を超えた。
今回も、警察官を名乗る電話が入口だった。警察が資金調査を理由に現金を全額引き出させ、指定場所へ持参させたり、知らない人物に渡させたりすることはない。不審な連絡を受けた場合は、相手が示す番号へかけ直さず、最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」へ確認する必要がある。
「だまされたふり」で被害を防いだ経緯
女性が現金を引き出した後に警察へ相談したため、捜査員は実際の受け取り場所を把握し、現場に来た男を逮捕できたとみられる。現金は渡されず、168万円の被害は未遂に終わった。
一方、受け取り役と電話役が同一人物だったかは明らかになっていない。逮捕された男が計画全体を主導した、海外拠点から来日した、同様の事件を繰り返していた、といった事実も確認されていない。
事実確認で注意すべき4点
- 詐欺未遂の容疑:現行犯逮捕された段階で、有罪は確定していない。
- 認否は非公表:警察は男が容疑を認めているか明らかにしていない。
- 眼鏡の用途は捜査中:通信・録画の実行や送信先は公表されていない。
- グループ全体像は不明:電話役、指示役、資金移動役の人数や所在地は確認されていない。
クロ助とナルカの視点












編集部まとめ
- 逮捕:愛媛県警がマレーシア国籍の34歳男を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕。
- 手口:警察官を装い、70代女性へ資金調査を理由に現金168万円を求めた疑い。
- 被害防止:女性が警察へ相談し、現金の受け渡し前に男を確保した。
- 機器:男はカメラ付きとみられる眼鏡を着用していたが、用途と通信先は捜査中。
- 注意点:認否、共犯者、犯行拠点、余罪はいずれも確定していない。
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