富山県の新田八朗知事が外国人材の受け入れを巡り、日本人ファーストなどを事前に防ぐ趣旨の発言をしたとして、2026年10月のX投稿で批判が出ている。県が公表する会見録を確認すると、該当するのは2025年7月25日の定例記者会見である。最近の新たな発言と、過去の会見が再び取り上げられた動きは区別する必要がある。
編集長クロ助


発言と再拡散、条例検討の時系列
| 発言者 | 富山県知事・新田八朗氏 |
|---|---|
| 該当する会見 | 2025年7月25日13時からの定例記者会見 |
| 質問の内容 | 参政党の日本人ファーストという主張への支持と、県の外国人材受け入れ・条例検討について |
| 会見録にある説明 | 日本人ファースト、排外主義、排他主義を挙げ、事前に防ぎながら外国人を受け入れる基盤をつくる趣旨 |
| 最近確認した投稿 | 2026年10月26日・27日付の批判・疑問を示すX投稿 |
| 条例・計画素案の意見募集 | 2026年9月14日〜10月7日。募集は終了 |
| 結果の公表状況 | 確認した県の実施結果ページでは、当該案件は準備中 |
参政党の主張への支持を問う質問への回答
県の会見録では、記者が、参院選で参政党の日本人ファーストというスローガンが支持を集めたことに触れ、外国人材の受け入れや条例づくりを進める知事の考えを質問している。
これに対し知事は、在留外国人と共生するための条例の検討を始めた理由を説明。その中に、次の発言が記録されている。
日本人ファースト、あるいは排外主義、排他主義、このようなことを事前に防ぎながら
知事は、外国人を受け入れるための基盤をあらかじめつくりたいと説明し、続けて、既に県内に住む外国人を、共に暮らし、働き、学ぶ隣人として受け入れる県の姿勢を条例で示したいと述べている。会見録は、日本人ファーストへの言及と、排外・排他主義への言及、その後の共生の説明を含んでいる。
10月の批判投稿と、発言当時の説明を分けて読む
今回確認した10月26日・27日の投稿には、排外主義への対応とは別に、日本人ファーストを防ぐという言い方への疑問や、県民の生活を守る知事の立場との関係を問う意見がある。これらは個々の投稿者の意見であり、県民全体の賛否を示す調査結果ではない。
発言の文言は県の公式会見録で確認できる。一方、2026年10月に新しく同じ発言をしたとの確認はできていない。再拡散した切り抜き動画の投稿日を、発言日とみなすことはできない。
2026年の条例素案は意見募集を終了
県は2026年9月14日から10月7日まで、多文化共生に関する条例と基本計画の素案について意見を募集した。10月8日更新の案内ページには、募集を終了したことが明記されている。
条例素案の第6条は、県民が互いの文化の違いと日本・地域の社会規範を尊重し、多文化共生の推進に寄与するよう努めると規定する。施策への協力についても、努めるとする書き方である。今回読んだ素案には、日本人ファーストという言葉や、その主張をしたことへの罰則規定はない。
確認した県の2026年度の実施結果ページでは、この案件の結果公表欄は準備中となっている。知事の発言の評価と、素案に実際に書かれた内容、意見への県の回答は、それぞれ資料に沿って確認する必要がある。
よくある質問
話題の発言は、いつの記者会見のもの?
県の公式会見録に記載された発言は、2025年7月25日の定例記者会見のものです。2026年10月のX投稿の日付とは異なります。
会見録には、日本人ファーストへの言及がある?
あります。知事は日本人ファースト、排外主義、排他主義に触れ、外国人を受け入れる基盤づくりについて説明しています。質問とその後の回答を含めて確認できます。
条例・基本計画素案の意見募集は、今も行われている?
募集期間は2026年9月14日から10月7日までで、県は募集終了を案内しています。今回確認した実施結果ページでは、この案件の結果欄は準備中です。
みんなの反応
ほんとに言っちゃってる
「日本人ファースト、事前に防ぐ」って#富山県 #新田八郎#多文化共生条例反対 https://t.co/r1z6sfNyxj pic.twitter.com/MpwBhWpptD— 良平介 (@ryoheisuke2628) 2026年10月26日
排外主義にならんようにはまぁ分かるけど、日本人ファーストを事前に防ぐってなんだよ??
家族に速攻共有しましたわ
新田八朗氏、票を入れたことを激しく後悔 https://t.co/pAu91u04R2— りいか (@Kao843990266738) 2026年10月26日
富山県の新田知事、富山県の多くの日本人の票を頂き乍ら、日本人ファーストを事前に防ぐとはどういう事か!外国人ファーストの県政を行うと言う事か!富山県民はこの発言をどう考えるのか❓— みぃ (@MLsQB2ZDP793051) 2026年10月27日
編集部まとめ
編集部としては、日本人の生活や安全を重視する政策上の主張と、特定の国籍や民族への排斥を、一括りに扱うべきではないと考える。知事には、この言葉遣いで何を防ごうとしたのかを、住民の不安や政策批判に向き合って説明することが求められる。同時に、報じる側も2025年の発言を現在の新発言として伝えず、会見録の前後を示す必要がある。今後の条例検討では、寄せられた意見への回答と、住民の安全・地域のルール・行政負担をどう具体化するかを確認したい。
出典
- 富山県「定例記者会見[令和7年7月25日(金曜日)]」外国人材の受入れ等に関する質疑応答・会見録
- 富山県「多文化共生の地域づくりの推進に関する条例(仮称)」等の素案に対する意見募集案内・2026年10月8日更新
- 富山県「多文化共生の地域づくりの推進に関する条例(仮称)」素案・全8ページ、特に第6条を確認
- 富山県「令和8年度実施結果」2026年10月21日更新・当該案件の結果欄は準備中
- 良平介氏のX投稿・2026年10月26日、発言を批判する投稿として確認
- りいか氏のX投稿・2026年10月26日、発言の言い方を疑問視する投稿として確認
- みぃ氏のX投稿・2026年10月27日、発言を疑問視する投稿として確認
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