米国のライブ配信者「Ice Poseidon(アイス・ポセイドン)」として知られるポール・デニーノ氏が、日本国内のポケモン関連店舗で警備員に入店を止められる様子を撮影した動画が、2026年8月15日からX上で拡散している。
投稿された映像では、店舗前とみられる場所で警備員がデニーノ氏とみられる人物の写真を所持しており、本人が「なんで俺の写真を持っているの?」などと驚く場面が確認できる。
X投稿では「完全にBANされている」「ポケモンストアへの入店禁止」と説明されているが、2026年8月16日時点で、株式会社ポケモンや店舗運営側がIce Poseidon氏を正式に「永久出入禁止」にしたと公表した一次資料は確認できない。
そのため、現時点で確認できる事実は、少なくとも映像上では警備員が本人写真とみられる資料を確認し、入店を認めなかったという点までである。
一方、Ice Poseidon氏は過去にも日本国内でIRL配信を行い、公共空間での行動を巡り批判を受けている。今回の対応が事実上の出入禁止措置であれば、日本の民間店舗が「迷惑配信者」への対策として顔写真を共有し、入口で入店を拒否する事例として注目される。
新人記者ナルカ


拡散された動画の内容
8月15日、Xアカウント「Dirk」が、Ice Poseidon氏が日本のポケモン関連店舗へ入ろうとした際、警備員に止められたとする動画を投稿した。
投稿文では、警備員がIce Poseidon氏の写真を持っており、同氏が店舗への入店禁止対象であることを把握していたと説明している。
動画内でIce Poseidon氏は、自分の顔写真とみられる資料を警備員が所持していることに気づき、英語で「俺の写真を持ってる」「なんで俺の写真を持ってるの?」などと驚く様子を見せている。
一方、警備員側が入店拒否の具体的理由を英語で詳しく説明している場面までは確認できず、本人も「質問に答えてくれない」という趣旨の発言をしている。
「完全BAN」は公式確認できず
今回の投稿では「completely BANNED」と強い表現が使われている。
しかし、2026年8月16日時点で、株式会社ポケモンの公式サイトやポケモンセンター公式ページから、Ice Poseidon氏について名指しで出入禁止措置を公表した情報は確認できない。
したがって、本記事では「永久BANが公式に確定した」とは扱わない。
映像から確認できる範囲では、警備員が本人の写真とみられる資料を用意し、その場で入店を認めなかった可能性が高い、と整理するのが妥当である。
どの店舗かは現時点で特定できず
日本国内には「ポケモンセンター」と「ポケモンストア」が複数存在する。
株式会社ポケモンの公式ショップ一覧では、東京、大阪、京都、横浜など各地にポケモンセンターがあり、成田空港や木更津などにはポケモンストアもある。
今回の映像だけでは、どの店舗で入店を拒否されたのかを確実に特定できない。
SNSでは店舗名についてさまざまな推測が出る可能性があるが、公式確認が取れるまでは具体的店舗名を断定しない方が安全である。
Ice Poseidonとは
Ice Poseidonは、米国出身のインターネット配信者ポール・デニーノ氏の活動名である。
IRL(現実世界での日常行動を生配信する形式)の配信者として長く活動し、現在は配信プラットフォーム「Kick」などで活動している。
海外メディアでは、公共空間での挑発的な配信やトラブルでも知られてきた人物として紹介されている。
2025年にも日本でトラブルが話題に
Tokyo Weekenderは2025年2月、Ice Poseidon氏の日本滞在中の行動を取り上げている。
同誌によると、同氏は日本国内で、ヤクザを挑発するような配信や、他人を巻き込んだ言動、果物を無断で持ち去ったと受け取られた行動などを巡って批判を受けた。
ただし、SNS動画の切り抜きには前後関係が欠ける場合もあり、個々の行為について刑事事件として立件されたのか、単なるネット上の批判だったのかは分けて見る必要がある。
韓国でも「迷惑配信者」として問題視
Ice Poseidon氏は2025年に韓国でも物議を醸した。
韓国メディアなどでは、釜山でごみを蹴る、韓国料理を侮辱する、タクシー運転手をからかうような行動を行ったとして批判された。
このような海外での行動歴が、日本の店舗側が事前警戒を行った背景にあるのかは不明である。
今回のポケモン店舗での対応について、過去のどの行為を理由として写真が共有されたのかは公表されていない。
店舗は客の入店を拒否できるのか
一般に、民間店舗は店舗管理権に基づき、他の利用客への迷惑行為、安全上の問題、営業妨害など合理的な理由がある場合、特定人物に退店を求めたり、以後の入店を断ったりすることがある。
例えば、店内で繰り返し迷惑行為をする、スタッフの指示に従わない、無断撮影・配信によって他の客の安全やプライバシーへ影響を与えるなどの場合が考えられる。
ただし、今回のIce Poseidon氏について、店舗側がどの行為を根拠に入店拒否を判断したのかは確認できていない。
顔写真共有は何を意味するのか
映像で最も注目されているのは、警備員がIce Poseidon氏の顔写真とみられる資料を所持していた点である。
もし店舗側が事前に顔写真を警備担当者へ共有していたのであれば、偶然その場でトラブルになったのではなく、事前に特定人物への警戒情報が伝達されていた可能性がある。
大型商業施設やイベント会場では、過去にトラブルを起こした人物や安全上注意が必要な人物について、施設内の警備担当者間で情報共有を行う場合がある。
ただし、今回その写真を誰が作成し、どの範囲で共有していたのかは不明である。
「顔認証システム導入」とまでは確認できない
SNSでは今回の映像から、「日本のポケモン店舗が顔認証を導入した」とする投稿も見られる。
しかし、映像で確認できるのは警備員が写真とみられる資料を手にしている点であり、AI顔認証システムを使って自動検出したことを示す証拠はない。
したがって、「顔認証システムで検知された」と断定することはできない。
外国人迷惑配信者への対応が課題に
近年、日本では訪日外国人配信者が公共交通機関、飲食店、商業施設などでライブ配信を行い、周囲の一般客を巻き込んだトラブルが問題になる例がある。
JP News Focusでも、外国人配信者が日本の電車内で乗客とのトラブルを起こし、相手を突き飛ばしたとして炎上し、その後本人が謝罪した事例を取り上げている。
問題の本質は「外国人が配信していること」ではない。
公共空間や私有施設で、周囲の人の肖像、プライバシー、営業、安全を無視した配信行為が行われることにある。
店舗側が事前排除に動く意味
もし今回、ポケモン店舗側がIce Poseidon氏を事前に把握し、警備員へ写真を配布していたのであれば、日本の商業施設側が「トラブル発生後に対応する」のではなく、「トラブルになる可能性のある人物を事前に認識する」方向へ動いていることになる。
人気キャラクターショップには子どもや家族連れも多い。
ライブ配信者による騒動が発生すれば、他の客の映り込み、混雑、安全確保、スタッフへの負担など、多くの問題が生じる可能性がある。
施設側にとって、過去の行動を踏まえて予防的な警備を行うことには一定の合理性がある。
一方で透明性の問題も
一方、特定人物を出入禁止にする場合、その基準や範囲が外部から分かりにくいという問題もある。
今回、Ice Poseidon氏自身も「なぜ自分の写真を持っているのか」「なぜ入れないのか」と疑問を示していた。
安全上の理由から警備情報の詳細を本人へ説明できないケースも考えられるが、誤認や過剰対応を防ぐ意味では、可能な範囲で理由を説明することも重要となる。
クロ助とナルカの視点












編集部まとめ
- 動画:Ice Poseidon氏が日本のポケモン関連店舗で警備員に入店を止められたとする映像がXで拡散。
- 写真:映像では警備員が本人の顔写真とみられる資料を所持している。
- 本人反応:Ice Poseidon氏は「なぜ俺の写真を持っているのか」などと困惑。
- BAN:X投稿では「完全BAN」と説明されているが、株式会社ポケモンによる公式な永久出禁発表は現時点で確認できない。
- 店舗:映像だけでは具体的店舗を確実に特定できない。
- 過去:Ice Poseidon氏は2025年の日本滞在時にも複数の行動を巡り批判を受けている。
- 論点:外国人迷惑配信者による施設・一般客への影響と、店舗側の事前警備のあり方。
- 注意:外国人配信者全体へ一般化せず、個人の具体的行動と店舗対応を検証する。
出典
- Dirk「Japanese Security had a picture of Ice Poseidon…」2026年8月15日
- 株式会社ポケモン「Pokémon Center SHOP LIST」
- Sportskeeda「Ice Poseidon’s controversies in Japan explored, as streamer allegedly gets banned from entering shopping outlets in the country」2026年8月16日
- Tokyo Weekender「Kick Streamer Ice Poseidon Confronted by Japanese Police After Taking an Orange」2025年2月3日











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