名古屋市港防災センターで9月5日、外国人市民に向けた防災体験イベントが行われた。テレビ愛知は、県内の外国人と家族計11人が参加し、震度7相当の揺れなどを体験したと報じている。市の公式案内でも、地震や煙からの避難を疑似体験する企画が確認できる。
新人記者ナルカ


イベントの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年9月5日 |
| 会場 | 名古屋市港防災センター |
| 主催 | 名古屋市 |
| 対象 | 外国人市民。付き添いの日本人市民も参加可能。 |
| 参加状況 | テレビ愛知は外国人と家族計11人の参加を報道。 |
市は参加費無料で募集し、地震体験室、3Dシアター、煙避難体験室を通じて災害時の対応を学ぶ内容を案内していた。報道では、備えを自分で用意しようと考えた参加者の反応も紹介されている。ただし、全参加者の習熟度や、その後の家庭での実践まで検証した報道ではない。
募集から開催までの経緯
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 7月28日 | 市の案内に記載された申込開始日。 |
| 9月4日 | 延長後の申込締切日。 |
| 9月5日 | イベント開催。同日夕方にテレビ愛知が報道。 |
募集人数と実参加人数は異なる
市の案内には募集人数50人とある。一方、報道で確認できる参加者は11人であり、募集枠を実参加人数として紹介してはいけない。募集に対する反応、当日の欠席状況、参加できなかった理由は、この二つの数字だけでは分からない。
編集部としては、人数の多寡だけで取り組みの成否を決めるより、参加者が何を理解し、生活の中でどう役立てられたかを見ることが必要だと考える。少人数でも具体的な疑問を聞ける利点はあり得るが、今回その効果が測定されたとは確認できない。
体験を家庭の備えにつなげる
地域で暮らす人にとって、防災施設での体験と、自宅で災害が起きた場合の行動は別の課題である。編集部からの提案として、参加後に家族と振り返り、分からなかった言葉や行動を整理する時間を設けたい。説明を理解できたつもりでも、実際に自分の言葉で伝えようとすると、疑問が見つかることがある。
たとえば、自宅周辺の避難先を自治体の案内で確かめ、家族との連絡方法を話し合い、自分の生活に必要な物を見直す、といった作業につなげられる。これらは一般的な備えの提案であり、参加者が当日すべて実行したという意味ではない。地域の災害情報や具体的な避難判断は、自治体などの最新の案内を確認する必要がある。
多言語案内と体験学習をどう組み合わせるか
外国人市民といっても、日本語の理解度、滞在年数、家族構成、災害の経験はさまざまだ。「外国人にはこの説明で十分」と一律に扱うことは難しい。伝えた内容が理解されたかを確かめ、必要に応じて別の言葉や図で補足する運営が望まれる。
JP News Focusでは、富士宮市の避難所における多言語表示の取り組みも紹介している。案内表示と体験学習は異なる方法だが、災害時に必要な情報を理解し、行動できるようにするという観点で関連づけられる。今回の記事では名古屋の開催事実を中心に扱う。
取り組みを評価する二つの視点
体験の機会を設けることは、日常では考えにくい災害時の行動を話し合うきっかけになる。一方、単発の開催だけで備えが十分になったとは言えない。次回の参加につながる案内や、参加後の疑問を相談できる窓口が分かるかも、事業を評価する際の視点となる。これは編集部の提案であり、市がすでに実施していると確認した事項ではない。
クロ助とナルカの視点












編集部まとめ
名古屋市は9月5日、外国人市民向けに防災体験の機会を設けた。今後見るべき点は、参加人数だけでなく、理解の確認や家庭での備えへのつながりである。外国人市民の経験や言語の違いに応じた情報提供を、地域の安全を支える取り組みとして考えたい。
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