富山県氷見市の太陽光発電所から銅線ケーブル約2.2トンを盗んだとして、富山県警は2026年8月26日、ベトナム国籍の技能実習生の男(43)を窃盗の疑いで追加逮捕した。事件を巡っては、ベトナム国籍の男2人が既に逮捕されており、逮捕者は計3人となった。
被害品は銅線ケーブル計2,210キロ、時価計331万5,000円相当。警察は、銅線を金属として転売する目的があった可能性や、ほかの共犯者、余罪について調べている。太陽光発電施設を狙う金属盗は全国で相次ぎ、発電停止や復旧工事など額面以上の損失を生じさせる。
新人記者ナルカ


事件の概要
- 現場:富山県氷見市内の太陽光発電所
- 被害時期:2026年7月16日と18日の未明
- 被害品:銅線ケーブル計2,210キロ
- 被害額:時価計331万5,000円相当
- 容疑:窃盗
- 逮捕者:ベトナム国籍の男3人
- 捜査事項:転売先、共犯者、余罪
報道によると、3人は別の人物らと共謀し、氷見市の太陽光発電所から2回にわたり銅線ケーブルを盗んだ疑いが持たれている。先に逮捕されたのは、住所不定・無職のゴ・バン・ハイ容疑者とグエン・ロン・ボ容疑者。8月26日に追加逮捕された43歳の男は技能実習生と報じられている。
警察は車両からケーブルカッターや盗品とみられる銅線を発見したとされる。ただし、3人が起訴されたか、有罪と認定されたかを示すものではない。認否も公表報道では確認できず、容疑者ごとの役割は今後の捜査で明らかにされる。
2回にわたり盗んだ疑い
| 時期 | 捜査・事件の動き |
|---|---|
| 7月16日未明 | 氷見市内の太陽光発電所から銅線ケーブルを盗んだ疑い。 |
| 7月18日未明 | 同じ発電所で再び銅線ケーブルを盗んだ疑い。 |
| 8月上旬まで | ベトナム国籍の男2人を逮捕。車両から工具や銅線を押収したと報じられる。 |
| 8月26日 | 43歳のベトナム人技能実習生を追加逮捕。 |
| 今後 | 警察が売却先、共犯者、余罪の有無を捜査。 |
なぜ太陽光発電所の銅線が狙われるのか
太陽光発電所は広い敷地に多数のパネルや配線があり、人の少ない郊外や山間部に設置されることも多い。夜間に管理者の目が届きにくく、ケーブルを切断して車で運び出しやすい施設は窃盗グループの標的になり得る。
盗まれた銅線は、被覆を除去したうえで金属スクラップとして換金される可能性がある。銅価格が高い局面では転売価値が上がる一方、発電事業者側はケーブル代だけでなく、発電停止、設備点検、再配線、防犯設備の追加といった費用を負担する。
被害額331万円だけでは測れない損失
今回公表された331万5,000円は、盗まれたケーブルの時価とされる。実際の損害はそれだけとは限らない。切断箇所の特定や安全確認、復旧工事、休止期間中の売電機会の喪失などが重なれば、総損失は大きくなる。
- 盗まれたケーブルそのものの価値
- 切断された設備の修理・交換費
- 発電を停止した期間の逸失利益
- 監視カメラ、照明、フェンスなど追加防犯費用
- 近隣施設や買い取り業者への確認・対応コスト
金属買い取り段階の確認も重要
大量の銅線を盗んでも、換金できなければ犯罪収益にはならない。したがって、発電所側の防犯だけでなく、買い取り業者による本人確認、品目・数量・持ち込み経緯の記録、不審な取引の通報が重要となる。
短期間に大量の被覆銅線が持ち込まれた場合や、切断痕が新しい場合、所有経緯を合理的に説明できない場合は注意が必要だ。警察が今回の銅線の売却先を調べることで、実行役だけでなく流通経路まで解明できるかが注目される。
太陽光発電事業者が検討できる対策
- 出入口への堅牢なゲートと車止めの設置
- 夜間照明、侵入センサー、遠隔監視カメラの併用
- ケーブルへの識別マーキングや施設番号の刻印
- 配線・接続箱の施錠と地中化の検討
- 近隣住民、警備会社、警察との迅速な連絡体制
- 異常な発電量低下を即時通知する監視システム






編集部まとめ
- 氷見市の太陽光発電所から銅線ケーブル計2,210キロを盗んだ疑いで、ベトナム国籍の男3人が逮捕された。
- 被害は7月16日と18日の2回、時価計331万5,000円相当とされる。
- 警察は転売目的の可能性、共犯者、余罪、売却先を調べている。
- 追加逮捕された男は技能実習生と報じられたが、個人の容疑を国籍・在留資格全体へ一般化すべきではない。
- 発電所の物理防犯と、金属買い取り段階の本人確認・記録を組み合わせる必要がある。
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