愛知県豊川市の豊川市民病院の敷地内で2026年4月、イラン国籍の男性(当時41)の遺体が見つかった事件で、愛知県警は8月14日、イラン国籍の男とブラジル国籍の男女の計3人を死体遺棄の疑いで逮捕した。
死亡したのは、イラン国籍のアリレザ・シャーモラーディーさん(当時41)。警察によると、逮捕された3人は他の仲間と共謀し、4月3日午前1時50分ごろ、豊川市民病院のロータリーにシャーモラーディーさんの遺体を遺棄した疑いが持たれている。
逮捕されたのは、イラン国籍のキャラミ・ナーデル容疑者(48)と、ブラジル国籍のイナハラ・ファビオ・マサユキ容疑者(37)、クニナリ・ジェシカ・ユミ容疑者(37)の3人。警察は3人の認否を明らかにしていない。
事件を巡っては、遺体が発見される約2時間前、東名高速道路の新城パーキングエリアで、シャーモラーディーさんとみられる男性が複数人と口論になり、棒のような物で殴られた後、車に乗せられる様子が目撃されていた。
さらに警察は、逮捕された3人以外にも事件に関与した人物がいるとみて行方を追っており、指示役が存在する可能性も含め捜査している。メ~テレは、警察が3人と死亡した男性との間に薬物密売を巡るトラブルがあったとみて経緯を調べていると報じた。
新人記者ナルカ


事件の概要
- 遺体発見:2026年4月3日未明
- 遺体発見場所:愛知県豊川市・豊川市民病院ロータリー
- 被害者:イラン国籍のアリレザ・シャーモラーディーさん(当時41)
- 逮捕:2026年8月14日
- 容疑:死体遺棄
- 逮捕者:イラン国籍の男1人、ブラジル国籍の男女2人
- 認否:警察は明らかにしていない
- 捜査:他の関与者、指示役の可能性、薬物密売を巡るトラブルとの関連を捜査
病院ロータリーに遺体を遺棄した疑い
警察によると、3人は他の仲間と共謀し、4月3日午前1時50分ごろ、豊川市民病院敷地内のロータリーにシャーモラーディーさんの遺体を遺棄した疑いが持たれている。
遺体が発見されたのは同日午前2時25分ごろ。病院の医師がロータリーに倒れている男性を発見し、110番通報した。
遺体には全身に外傷と皮下出血
司法解剖の結果、シャーモラーディーさんの遺体には全身に外傷や皮下出血が確認され、特に頭部の傷が大きかったと報じられている。
ただし、8月16日時点で、逮捕された3人が死亡につながる暴行そのものに関与したと正式に認定されたわけではない。今回の逮捕容疑はあくまで「死体遺棄」である。
約2時間前、新城PAで暴行の通報
捜査関係者によると、4月3日午前0時半ごろ、新城PAで男性1人が複数人と口論になり、棒や金属のような物で殴られているとの110番通報があった。
男性はその後、複数人によって車に乗せられたとみられている。警察は、新城PAで暴行を受けていた男性と、豊川市民病院で死亡しているのが見つかったシャーモラーディーさんが同一人物とみて、事件の関連を調べている。
遺棄に使ったとみられる車を押収
警察は、遺体遺棄に使用したとみられる黒色のワンボックスタイプの乗用車を愛知県蒲郡市内で押収した。
誰が運転していたのか、どの経路を通ったのか、車内にどのような痕跡が残っているのかなどが今後の捜査で重要となる。
「薬物密売を巡るトラブル」か
メ~テレは、警察が3人とシャーモラーディーさんとの間に薬物密売を巡るトラブルがあったとみて、事件の経緯を調べていると報じた。
ただし、「薬物密売トラブル」は現時点では警察が捜査している背景事情であり、逮捕された3人が薬物密売に関与したことが確定したわけではない。薬物の種類、取引金額、関係者の役割なども公表されていない。
3人以外にも関与者か
メ~テレの続報によると、警察への取材で、逮捕された3人以外にも事件に関与したとみられる人物がいることが分かった。
警察はその人物の行方を追うとともに、指示役が存在する可能性も含め捜査している。
ただし、今回の事件が「トクリュウ」による犯行だと警察が発表したわけではないため、そのように断定することはできない。
死体遺棄罪とは
刑法190条は、死体、遺骨、遺髪などを損壊、遺棄、または領得する行為を処罰している。現在の法定刑は3年以下の拘禁刑である。
死体遺棄罪は、人を死亡させた行為そのものを処罰する犯罪ではない。そのため、死体遺棄容疑で逮捕された人物が、直ちに殺人や傷害致死の実行者であることを意味しない。
今後の捜査焦点
- 新城PAで誰がシャーモラーディーさんを殴ったのか
- 使用された棒・金属物の特定
- 死因と頭部外傷との関係
- 逮捕された3人が暴行にも関与したのか
- 遺体を病院まで運んだ人物
- 押収された黒色ワンボックス車の使用状況
- 他の関与者の人数と役割
- 指示役が存在するのか
- 薬物密売を巡るトラブルが実際に存在したのか
4月時点から捜査が大きく進展
JP News Focusでは、この事件を4月5日時点で「愛知県豊川市でイラン国籍の男性が死亡し、新城パーキングエリアでの暴行との関連か」として報じている。
当時は、病院で男性が死亡したこと、新城PAで複数人による暴行が目撃されたこと、男性が車に乗せられ移動した可能性などが判明していた一方、容疑者は逮捕されていなかった。
今回の3人逮捕により、事件は「関係者を追う段階」から、「死体遺棄の実行・共謀関係を具体的に追及する段階」へ進んだ。
外国人同士の事件でも国内治安の問題
今回、被害者も逮捕された容疑者らも外国籍である。
しかし、日本国内の高速道路施設や市民病院が現場となり、複数人による暴行、遺体の移送、薬物密売トラブルの可能性が捜査されている以上、日本社会の治安とは無関係ではない。
重要なのは、国籍を犯罪原因として一般化することではなく、暴力、薬物、組織的関与が疑われる事件に対し、関係者全体と資金・人脈の流れまで解明することである。
クロ助とナルカの視点


















編集部まとめ
- 逮捕:イラン国籍の男1人、ブラジル国籍の男女2人の計3人を死体遺棄容疑で逮捕。
- 被害者:イラン国籍のアリレザ・シャーモラーディーさん(当時41)。
- 遺棄場所:豊川市民病院のロータリー。
- 暴行:遺体発見約2時間前、新城PAで同一人物とみられる男性が複数人に棒のような物で殴られていた。
- 背景:警察は薬物密売を巡るトラブルの可能性を調べている。
- 共犯:逮捕された3人以外にも関与者がいるとみられ、指示役の可能性も捜査中。
- 注意:3人の逮捕容疑は死体遺棄であり、殺人・傷害致死への関与は現時点で確定していない。
出典
- 朝日新聞「病院敷地内に死体遺棄した疑い、外国籍の男女3人逮捕 愛知・豊川」2026年8月15日
- メ~テレ「薬物トラブルか 豊川市民病院で発見の男性を死体遺棄したとして外国籍の男女3人を逮捕」2026年8月15日
- メ~テレ「豊川市民病院敷地でイラン国籍の男性死亡の死体遺棄事件 逮捕の男女3人以外も関与か」2026年8月15日
- CBC news「41歳イラン国籍の男性の遺体を遺棄した疑い 外国籍3人逮捕」2026年8月15日
- e-Gov法令検索「刑法」第190条
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