岐阜県山県市のドラッグストアで商品を万引きした後、取り押さえようとした店長や来店客ともみ合いになり、来店客にけがをさせたとして、ベトナム国籍の男2人が逮捕された。報道によると、2人は化粧品や医療品、衣料品など計57点、約16万円相当を盗んだ疑いが持たれている。
逮捕されたのは、FNN・東海テレビによると、住所不定の自称グエン・ヴァン・クエト容疑者(39)と、愛知県犬山市のハー・フィ・トゥ容疑者(37)。いずれもベトナム国籍と報じられている。ぎふチャンは、2人が強盗致傷の疑いで逮捕されたと伝えている。
本件は、単なる万引きにとどまらない。窃盗行為の発覚後、商品を取り返されることや逮捕を免れる目的で暴行が加われば、刑法上は事後強盗、さらにけがが生じれば強盗致傷が問題となる。店舗防犯、外国人コミュニティ内の共犯関係、逃走車両、防犯カメラによる特定など、地域社会の治安と小売店の安全対策に関わる事案である。
新人記者ナルカ


事件の概要
報道によると、事件が起きたのは2026年6月9日午後5時ごろ。岐阜県山県市内のドラッグストアで、ベトナム国籍の男2人が化粧品や医療品、衣料品など計57点、約16万円相当を万引きした疑いが持たれている。
犯行に気づいた店長や来店客が2人を取り押さえようとしたところ、もみ合いになり、来店客の男性が顔を殴られるなどしてけがをしたとされる。2人はその後、店を出て車で逃走したとみられ、警察が防犯カメラの映像などから特定した。
ぎふチャンは、来店客の男性が口元に全治約1週間のけがをしたと報じている。一方、報道により来店客の年齢表記には差異があり、FNN・東海テレビは58歳、ぎふチャンは47歳と伝えている。公開時には追加報道や警察発表で確認したい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生日 | 2026年6月9日午後5時ごろ |
| 報道日 | 2026年7月6日 |
| 場所 | 岐阜県山県市のドラッグストア |
| 逮捕者 | ベトナム国籍の男2人 |
| 年齢 | 39歳、37歳 |
| 容疑 | 強盗致傷の疑い(ぎふチャン報道) |
| 被害品 | 化粧品、医療品、衣料品など計57点 |
| 被害額 | 約16万円相当 |
| 人的被害 | 取り押さえようとした来店客の男性が負傷 |
| 認否 | 警察は2人の認否を明らかにしていない |
| 在留資格 | 報道上は不明 |
なぜ「強盗致傷」が問題になるのか
一般に、店の商品を盗めば窃盗事件として扱われる。しかし、盗んだ商品を取り返されることを防ぐため、あるいは逮捕を免れるために暴行や脅迫を加えた場合、刑法上は事後強盗として強盗に準じて扱われる可能性がある。
刑法238条は、窃盗が財物を取り返されることを防ぐため、逮捕を免れるため、または罪跡を隠滅するために暴行・脅迫をした場合、強盗として論じると定めている。さらに、強盗の機会に人を負傷させた場合には、刑法240条の強盗致傷が問題となる。
今回の事案では、万引き後に店長や来店客が取り押さえようとし、そこで暴行が加わり、来店客が負傷したとされる。容疑段階であり、今後の捜査や司法判断を待つ必要があるが、小売店側から見れば、窃盗被害が人的被害へ拡大した重大事案である。
ドラッグストアを狙う大量万引きのリスク
ドラッグストアでは、化粧品、医薬品、日用品など、比較的小型で転売しやすい商品が多く扱われる。今回の被害品も57点、約16万円相当とされ、単発の少額万引きではなく、一定量の商品をまとめて持ち出した疑いがある。
この種の事件では、商品が個人使用目的なのか、転売目的なのか、共犯者間で役割分担があったのかが重要な捜査ポイントとなる。今回も2人が関与し、車で逃走したとみられていることから、警察は犯行前後の行動、使用車両、防犯カメラ映像、余罪の有無を調べるとみられる。
店舗側としては、被害額だけでなく、従業員や客が負傷する危険を重く見る必要がある。店員が単独で追跡・制圧しようとすれば、二次被害につながる可能性があるため、通報、防犯カメラ、複数人での対応、警備体制の見直しが重要となる。
防犯カメラによる特定と車逃走の論点
報道では、2人は店を出た後、車を使って逃走していたとみられ、警察が防犯カメラの映像などから特定したとされる。店舗内カメラ、駐車場カメラ、周辺道路の映像、車両ナンバーの確認は、逃走型事件の捜査で重要な手がかりとなる。
今回のように、店舗内で商品を持ち出し、その後に車で逃げるケースでは、店内だけでなく駐車場や出入口周辺の映像保存が欠かせない。防犯カメラの死角、録画期間、画質、ナンバー識別の可否は、捜査協力の実効性を左右する。
地域の小売店にとっては、被害を完全にゼロにすることは難しい。しかし、防犯カメラ、声かけ、陳列方法、出入口管理、警察との情報共有を組み合わせることで、犯行後の特定可能性を高めることはできる。
在留資格は不明、国籍全体への一般化は避けるべき
今回、逮捕された2人はいずれもベトナム国籍と報じられている。一方で、在留資格、来日時期、就労状況、生活実態は現時点で明らかになっていない。国籍は事件記録上の事実として整理する必要があるが、ベトナム国籍者全体の傾向として一般化することはできない。
ただし、外国人による店舗窃盗や大量万引きが報じられるたび、地域社会では「在留管理」「就労状況」「生活困窮」「盗品の売却ルート」「外国人コミュニティ内の共犯関係」への関心が高まる。
賛成・反対・中立の視点
厳正対応を求める視点
万引き後に来店客へ暴行を加え、けがをさせた疑いがある以上、単なる窃盗ではなく、地域住民や店舗利用者の安全に関わる重大事案として厳正に捜査すべきだという見方である。再犯防止、余罪確認、盗品の流通先の把握、在留資格への影響も含めた対応が求められる。
国籍による偏見を懸念する視点
個別事件をもって、ベトナム国籍者全体や在留外国人全体を問題視することは適切ではないという立場である。容疑段階では無罪推定があり、認否も明らかにされていない。報道では国籍を事実として扱いつつ、集団全体への断定や差別的表現を避ける必要がある。
制度改善を重視する中立的視点
重要なのは、個別事件の処罰と同時に、店舗防犯、盗品流通対策、外国人の就労・生活実態の把握、地域警察との連携を強めることである。国籍ではなく、なぜ大量の商品が狙われたのか、なぜ車で逃走できたのか、被害者が負傷する前に防げなかったのかを検証することが再発防止につながる。
クロ助とナルカの視点












編集部まとめ
- 事件概要:岐阜県山県市のドラッグストアで、化粧品や医療品、衣料品など57点、約16万円相当を万引きし、来店客にけがをさせたとして、ベトナム国籍の男2人が逮捕された。
- 容疑の重さ:ぎふチャンは強盗致傷の疑いで逮捕と報じている。窃盗後に逃走や商品奪還防止のため暴行を加えれば、事後強盗・強盗致傷が問題となる。
- 防犯上の論点:大量の商品持ち出し、複数人関与、車での逃走、防犯カメラによる特定が確認されており、店舗防犯と周辺映像の保存体制が重要となる。
- 報道上の注意:在留資格は不明であり、国籍を事実として記録しつつ、ベトナム国籍者全体への一般化は避ける必要がある。
出典
- FNNプライムオンライン/東海テレビ「ドラッグストアで万引きし店長ら2人ともみ合いになりケガさせた疑い 逃走していたベトナム国籍の男2人を逮捕」2026年7月6日
- ぎふチャン「万引き後に客に暴行加えた疑い ベトナム国籍の男2人を逮捕 岐阜県山県市のドラッグストア」2026年7月6日
- e-Gov法令検索「刑法」第238条、第240条












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