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東京スター銀行が永住権なし外国人への住宅ローン提供を開始
東京スター銀行は、永住許可を持たない外国人住民向けに、住宅ローンを利用できる新制度を導入した。日本国内の銀行としては比較的珍しい措置であり、都市圏の住宅市場にも影響が出る可能性がある。
利用できる対象者
- 永住許可を受けていない外国籍の方
- 日本国内に居住し、日本語の読み書きが可能
- 25〜65歳(完済時75歳以下)
- 正社員1年以上、または自営業・役員で3期以上の安定収入
- 年収400万円以上、または
40歳以下・正社員で年収300万円以上(一定条件付き) - 主要都市圏の物件が対象
- 店頭での手続きが可能であること
対象となる資金用途
- 住宅の建築・増改築
- 建売住宅・中古住宅(マンション含む)の購入
- 居住用土地の購入(1年以内に建築予定の場合)
- 住宅ローンの借り換え(同銀行ローンを除く)
※投資用・事業用・賃貸用物件は対象外。
融資条件
- 融資金額:500万円〜1億円
- 融資期間:1〜35年
- 返済方法:元利均等返済(ボーナス併用可)
- 返済休暇制度:最長36ヶ月利用可能
金利について
契約時点の「スターワン住宅ローン基準金利」に基づいて決定。
変動・固定(3年/5年/10年)の4種から選択可能。
※永住許可取得後、追加審査で金利優遇の可能性あり。
銀行側のリスク管理
- 手数料は融資額の2.2〜3.3%
- 団体信用生命保険への加入必須
- 厳格な担保評価
- 返済休暇制度で返済期間を柔軟に調整
外国人利用者側のメリット
- 永住権なしで住宅購入の道が開ける
- 家賃負担から資産形成へ移行可能
- 繰上返済手数料が無料
- 返済休暇で返済負担を抑えられる
注意点
- 対象地域が主要都市圏に限定
- 手数料が比較的高い
- 一部の物件は審査対象外
- 団信加入に「日本語理解」が必須
住宅市場への影響
今回の制度により、以下の動きが予測される。
- 都市部中古物件への需要増
- 外国人住民の長期定住化の加速
- 賃貸市場から持ち家市場へのシフト
- 金融機関による「外国人向け融資」拡大の可能性
今後の焦点
- 他の銀行が追随するか
- 外国人向け審査基準の標準化
- 団信加入条件の改善
- 外国人居住者の定住政策との整合性
クロ助とナルカの視点から
新人記者ナルカ東京スター銀行って、永住権のない外国人でも住宅ローンを組めるようにしたんだよね?けっこう大きいニュースじゃない?



これは金融側の姿勢が変わってきたサインにゃ。前までは「永住権がない=リスク高い」で門前払いが多かったんだにゃ。



でも、手数料は高めだし団信も必須……って考えると、銀行側もリスクヘッジしながら慎重に始めた感じだね。



そうにゃ。だけど、都市部の中古物件とかは外国人需要の伸びで動きやすくなるにゃ。特に賃貸ばかりだった層が“持ち家ルート”に行けるのは市場にとっては刺激が大きいにゃ。



確かに。あと、主要都市圏だけとはいえ、外国人の“定住の本気度”が見えるようになるのは面白いかも。



地方銀行がどこまで追随するかで、次のフェーズが見えてくるにゃ。外国人労働者が増え続ける日本で、こういう融資が珍しくなくなる可能性もあるにゃよ。



制度の浸透次第では、住宅市場の構造も変わりそう。外国人を“短期滞在者”じゃなくて“長期居住者”として扱う時代が来るのかな。



そうにゃ。今回のローンは、小さく見えて実は社会の価値観の転換点なのかもしれんにゃ。
編集部まとめ
東京スター銀行が開始した“永住権なし外国人向け住宅ローン”は、小さな制度変更のように見えて、外国人居住者の生活基盤を支える重要な転換点です。 特に都市部の住宅需要、労働者の長期定住化、不動産市場の流動性に影響を与える可能性があります。 今後、他銀行が追随するかどうかが最大の注目点となりそうです。











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