警察官を装って福岡県の70代男性から現金620万円をだまし取ったなどとして、台湾出身の男(40)が詐欺などの疑いで逮捕された。FNNプライムオンラインが2026年10月2日に報じた。警視庁によると、男は海外の匿名・流動型犯罪グループの一員とみられ、現金回収のほか、偽の資料などの小道具を受け子に渡す役割を担った疑いがある。
事件は2026年8月に起きた。男は仲間と共謀し、警察官を名乗って男性に「郵便法違反で逮捕状が出ている」などと告げ、現金620万円を詐取し、さらに約870万円をだまし取ろうとしたとされる。後者は報道上、実際に渡された金額ではない。被害額と未遂の金額を足して「1490万円被害」とするのは正確ではない。
新人記者ナルカ


報道された容疑と役割
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 報道日 | 2026年10月2日 |
| 容疑 | 詐欺などの疑い |
| 被疑者 | 台湾出身の男(40) |
| 被害者 | 福岡県に住む70代男性 |
| 現金の被害 | 620万円と報道 |
| 追加の要求 | 約870万円をさらにだまし取ろうとした疑い |
| 警視庁の見立て | 海外の詐欺グループの一員で、現金回収や小道具の受け渡しを担当 |
仲間から男は「アシスタント」と呼ばれていたと報じられている。ただし、その呼び名が示す具体的な序列や指揮権限までは分からない。男は調べに「荷物を受け取ったりする仕事は4、5回やった」と話しているという。供述内容の一部が伝えられたもので、今回の全容が確定したわけではない。
偽の裁判所資料は何に使われたか
FNNによると、男は別の詐欺事件で、被害者の氏名や生年月日を記した「偽の最高裁判所の資料」などを封筒に入れ、受け子に渡していたという。被害者が自分の情報の載った公的文書らしいものを見れば、本物と誤認するおそれがある。詐欺グループが被害者の不安を高めるために小道具を使う点が、この事件の焦点だ。
ただし、今回の福岡県の男性に同じ封筒や文書を見せたとFNNの記事は述べていない。「別事件での小道具の受け渡し」と「8月の620万円の被害」を一つの場面のように描写しないよう注意したい。偽資料の作成者、どの情報がどこから流出したかについても、明らかになっていない。
警察官を名乗る電話への対処
警察庁は、警察官をかたる詐欺について、逮捕状や資産調査を口実に現金を要求し、SNSやビデオ通話に誘導する手口を注意喚起している。電話で「逮捕状が出ている」と言われても、その場で現金を渡したり送金したりしない。相手から示された番号をそのまま使わず、電話を切り、自分で調べた警察署の代表番号や警察相談専用電話「#9110」で確かめる。
氏名や生年月日が書かれた資料、警察手帳の画像、ビデオ通話に映る制服姿だけで本物と判断しないことも大切だ。犯人は本物らしく見せるため、被害者に関する情報を織り交ぜることがある。家族や周囲の人に相談する時間を取るだけでも、焦って現金を渡すことを防ぎやすくなる。
受け子だけで終わらせない捜査が必要
回収や道具の受け渡しをしたとされる人物が逮捕されても、電話をかけた人、偽資料を作った人、実行役を募集した人、回収した金を管理する人がどこにいるかは別の問題だ。警視庁は海外のグループとの関係を調べているという。通信や金の流れをたどり、関係した人の役割を証拠に基づいて明らかにできるかが問われる。
報道は被疑者を「台湾出身」と記している。在留資格や国籍を明示していないため、本記事でも「台湾籍」「短期滞在」とは断定しない。国や地域の属性だけから犯行の仕組みを推測せず、組織の連絡網と資金の流れに目を向ける。






編集部まとめ
警察や裁判所への信頼を悪用する詐欺は、被害者を一人で判断させ、現金を急がせる。620万円の被害と追加で狙われた約870万円を区別し、別事件で使われた偽資料も場面を混同せず伝える。被害防止には、電話を切って確認するという具体的な行動を広めることと、逮捕された実行役の先にいる指示役や資金の流れを解明することが必要だ。
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