北海道江別市角山地区で、2月に火災で全焼したパキスタン人経営の中古車関連会社のプレハブ事務所跡地に、新たな建物が再設置されていたことが分かった。産経新聞が2026年5月8日に報じた。市は以前から、市街化調整区域内の違法建築物に該当するとして同社に是正指導を行っており、火災後の2月26日には経営者に対し、再設置は認められないと文書で伝えていた。
市によると、経営者は再設置しない意向を示していたとされる。しかし、市担当者が4月10日に地区を巡回した際、建物の再設置を確認した。市はその後、同社を複数回訪問しているが、経営者は不在で、関係者は「経営者はパキスタンに帰国中。日本に戻る時期はわからない」と説明しているという。
新人記者ナルカ


江別市角山地区のヤード違法建築再設置問題
- 発生地:北海道江別市角山地区
- 対象施設:パキスタン人経営とされる中古車関連会社のヤード内プレハブ事務所
- 火災発生日:2026年2月15日
- 被害状況:ヤード内のプレハブ事務所が全焼
- 市の対応:市街化調整区域内の違法建築物として以前から是正指導
- 文書伝達:2026年2月26日、市が経営者に再設置は認められないと文書で伝達
- 再設置確認:2026年4月10日、市担当者が巡回中に建物の再設置を確認
- 現在の状況:市は同社を複数回訪問しているが、経営者不在で経緯を確認できていない
- 関連問題:角山地区では、パキスタン人経営のヤードやモスクで火災が相次いでいる
経緯・時系列
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2025年10月ごろ | 角山地区の違法建築物などを指摘する動画がSNSで注目され、現地を訪れる人が増加。ヤードに花火が打ち込まれるトラブルも発生 |
| 2026年2月15日 | パキスタン人経営の中古車関連会社のヤード内プレハブ事務所が火災で全焼 |
| 2026年2月26日 | 江別市が経営者に面会し、再設置は認められないことを文書で伝達。経営者は再設置しない意向を示したとされる |
| 2026年2月中旬〜3月上旬 | 角山地区でパキスタン人経営の2つのヤードとモスクで火災が発生 |
| 2026年3月1日 | 別のパキスタン人経営会社でプレハブ外壁が焼ける不審火が発生 |
| 2026年4月10日 | 市担当者が地区巡回中、建物の再設置を確認 |
| 2026年5月8日 | 産経新聞が、全焼後の違法建築再設置と市の対応状況を報道 |
市街化調整区域とは何か
市街化調整区域は、無秩序な市街地拡大を防ぐため、原則として建築や開発が制限されている区域である。住宅、店舗、事務所、倉庫などを新たに建てる場合や、用途を変更する場合には、都市計画法などに基づく許可が必要になる。
今回のヤード内プレハブ事務所について、市は以前から市街化調整区域内の違法建築物に該当するとして是正指導を行っていた。火災で建物が全焼した後も、同じ場所に再び建物を設置することは認められないとして、2月26日に文書で伝達していたとされる。
| 論点 | 内容 |
|---|---|
| 市街化調整区域 | 市街化を抑制する区域で、建築や開発が原則制限される |
| 違法建築物 | 必要な許可や手続きを経ずに設置・使用されている建築物 |
| 是正指導 | 行政が所有者や使用者に対し、撤去や適法化などの対応を求める手続き |
| 今回の問題 | 火災で全焼し、市が再設置不可と伝えた後に、再び建物が設置されたとされる |
江別市内では違法建築物76件との報道も
江別市をめぐっては、角山地区のモスクや中古車関連施設をめぐり、以前から市街化調整区域内の違法建築物が問題になっていた。HTBやTBS系報道では、市内の市街化調整区域で確認されている違法建築物が76件あり、その中にイスラム教礼拝所であるモスクも含まれると報じられている。
一方で、報道によれば、76件すべてが外国人関係の建物というわけではなく、大半は日本人が建てたものだと市が説明している。したがって、問題を「外国人だけの違法建築」と単純化するのは正確ではない。重要なのは、所有者や国籍を問わず、市街化調整区域のルールを公平に適用することである。






パキスタン人経営ヤードと地域不安
江別市角山地区では、中古車解体・輸出関連のヤードやモスクをめぐり、SNS上で注目が集まってきた。報道では、パキスタン人経営のヤードやモスクに対し、ロケット花火が打ち込まれるなどの嫌がらせも発生したとされる。HTBは、ネット上で事実と異なる情報が拡散し、誹謗中傷や現地訪問が相次いだ経緯を報じている。
一方で、違法建築や無許可利用が存在するなら、地域住民が不安を抱くのも当然である。問題は、行政対応が遅い、実態が見えにくい、是正指導の進捗が分からないといった状況が続くと、住民不安がSNS上で増幅し、嫌がらせや排斥的行動につながりかねない点だ。
行政は、違法建築や土地利用違反には国籍を問わず厳正に対応する必要がある。同時に、火災や花火打ち込みのような危険行為、外国人住民への嫌がらせも、別の違法行為として厳しく扱わなければならない。
火災が相次いだ角山地区
産経新聞の報道では、角山地区で2026年2月中旬から3月上旬にかけ、パキスタン人経営の2つのヤードとイスラム教礼拝所で火災が発生したとされる。UHB北海道文化放送も、3月1日にパキスタン人が経営する自動車部品会社でプレハブ外壁が焼ける火事があり、前日にはモスクとして使われていた建物が全焼したと報じている。警察は不審火とみて調べているとされる。
火災の原因が何であれ、違法建築問題と嫌がらせ問題が重なる地域では、放置すれば治安不安が拡大する。行政、警察、消防が連携し、建築物の是正、火災原因の究明、危険行為の摘発、地域説明を同時に進める必要がある。
行政指導の実効性が問われる
今回の再設置問題で最も重要なのは、市が再設置を認めないと文書で伝えたにもかかわらず、建物が再び設置されたとされる点である。経営者が不在で事情を確認できていないとしても、違法状態が継続しているなら、市は是正指導の次の段階を検討する必要がある。
市街化調整区域のルールは、土地所有者や事業者の国籍によって変わるものではない。日本人であれ外国人であれ、必要な許可を得ずに建築物を設置することは認められない。とくに中古車ヤードのように、車両保管、解体、火災リスク、油脂類、騒音、交通など周辺環境への影響がある施設では、行政の監督が重要になる。
| 行政に求められる対応 | 具体策 |
|---|---|
| 事実確認 | 再設置された建物の構造、用途、所有者、設置時期を確認 |
| 是正指導の強化 | 文書指導、期限設定、改善計画の提出要求 |
| 法的措置の検討 | 是正命令、行政代執行、関係法令に基づく対応を検討 |
| 警察・消防との連携 | 火災原因、不審火、花火打ち込み、危険物管理を確認 |
| 地域説明 | 違法建築件数、是正状況、外国人関係施設の実態を正確に公表 |
クロ助とナルカの視点


















賛否・中立の見方
| 立場 | 主な見方 |
|---|---|
| 厳正対応を求める見方 | 市街化調整区域内の違法建築を火災後に再設置したのであれば、行政指導を無視した行為として厳しく対応すべき。国籍を問わず、土地利用ルールを守らせる必要がある。 |
| 慎重な見方 | 違法建築問題を外国人全体への排斥に結びつけるべきではない。江別市内の違法建築物は大半が日本人所有と報じられており、嫌がらせや花火打ち込みも重大な問題。 |
| 中立的な見方 | 違法建築は法令に基づき是正し、火災や嫌がらせは警察が捜査するべき。行政は事実関係と是正状況を透明化し、住民不安と誤情報の拡大を防ぐ必要がある。 |
編集部でまとめ
- 事実確認:北海道江別市角山地区で、2月に全焼したパキスタン人経営会社のヤード内プレハブ事務所跡に、新たな建物が再設置されていたと産経新聞が報じた。
- 行政対応:市は以前から当該建物を市街化調整区域内の違法建築物として是正指導しており、2月26日には再設置不可を文書で伝えていた。
- 地域背景:角山地区では、パキスタン人経営のヤードやモスクで火災が相次ぎ、SNS拡散後には花火打ち込みなどの嫌がらせも報じられている。
- 国益的示唆:外国人事業者であっても日本の土地利用・建築ルールを守るのは当然であり、行政は違法状態を放置してはならない。同時に、嫌がらせや排斥的行為も厳しく取り締まり、法に基づく秩序を徹底することが地域の安定につながる。











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