特殊詐欺の被害金を不動産取引や為替取引を通じて資金洗浄していたとして、警視庁特別捜査課は、中国籍の女3人を詐欺や組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)などの疑いで逮捕した。警察は、国際的な特殊詐欺グループと連動したマネーロンダリングの実態解明を進めている。
逮捕された容疑者
- 東京都中央区:会社役員の女(36)中国籍
- 東京都練馬区:職業不詳の女(37)中国籍
- さいたま市:会社員の女(33)中国籍
警視庁特別捜査課はいずれの容疑者についても、認否を明らかにしていない。
特殊詐欺と不動産を利用した資金洗浄
捜査関係者によると、3人は中国人富裕層による日本の不動産購入を装い、特殊詐欺の被害金の一部を取引資金に充てる手口で資金洗浄を繰り返していたとされる。
日本国内で詐取した現金を不動産業者の口座に送金し、その後、購入者側から中国の人民元で代金を回収することで、資金の出所を分かりにくくしていたという。
再逮捕容疑の具体的内容
警視庁によると、指示役とみられる女と別の女の2人は、令和5年11月、奈良市の80代男性に対し、「パソコンがウイルスに感染した」「預金を安全な口座に預かる」などとうそを言い、現金約999万円をだまし取った疑いが持たれている。
このうち約243万円について、正規の不動産取引を装って業者口座に移転し、犯罪収益を隠したとされる。
無許可の為替取引も
別の容疑者については、東京都内の不動産購入を希望する中国人男性の依頼を受け、日本円で約4910万円を国内の不動産会社に送金する一方、見返りとして中国の人民元を受け取っていた疑いが持たれている。
警察は、こうした行為が無許可での為替取引にあたるとして、銀行法違反の疑いでも調べている。
国際的詐欺グループとの関係
指示役とされる女は、昨年10月、カンボジアを拠点とする特殊詐欺グループのトップとともに、組織犯罪処罰法違反などの容疑で逮捕され、すでに起訴されている。
警察は、今回の事件が単独犯ではなく、海外拠点の詐欺組織と連動したマネーロンダリングの一部だった可能性が高いとみて捜査を続けている。
クロ助とナルカの視点から
新人記者ナルカ


























編集部まとめ
- 事実:特殊詐欺の被害金を不動産・為替取引で洗浄した疑いで中国籍の女3人を逮捕。
- 手口:日本の不動産購入と人民元回収を組み合わせた資金隠匿。
- 国益的示唆:不動産取引と為替規制が、国際犯罪の温床になり得る現実が浮き彫りに。
日本の不動産市場や金融制度が、国際的な犯罪組織の資金洗浄に悪用される事例は後を絶たない。今回の事件は、取引の透明性確保と、外国人取引を含む金融監視体制の強化が急務であることを示している。











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