警察庁は2026年10月13日、金融機関を装う電話で口座情報を盗む「ボイスフィッシング」の被害金約3000万円を資金洗浄したとして、ベトナム国籍のグエン・テイ・フオン被告(34)が起訴されたと発表した。TBS NEWS DIGなどが報じた。FNNは、実行役とベトナムの資金洗浄グループをつなぐ仲介役とされ、逮捕・起訴されたと伝えている。
新人記者ナルカ


今回の発表で確認された概要
| 被告 | ベトナム国籍の女、34歳 |
|---|---|
| 起訴された罪 | 組織犯罪処罰法違反 |
| 対象とされる資金 | ボイスフィッシングの被害金約3000万円 |
| 対象行為の時期 | 2025年3月 |
| 役割 | 詐欺実行役と資金洗浄グループの仲介役とされる |
| 海外での捜査 | ベトナム当局がグループのメンバー7人を検挙と報道 |
法人口座から資金洗浄グループの口座へ移した疑い
FNNによると、被告は2025年3月、法人口座から資金洗浄グループの口座へ犯罪収益を移し替えた疑いで逮捕され、その後起訴された。TBSも、他の人物が管理する口座から別の口座へ、共謀して資金を振り込んだとしている。
銀行を装って偽サイトに誘導する「ボイスフィッシング」
TBSによると、金融機関を名乗り、ネットバンキングのIDやパスワードの更新が必要だと伝えて偽サイトへ誘導し、口座情報を盗む手口で、国内企業を狙った被害が相次いだ。
同報道では、2024年10月ごろから2025年4月ごろまでの被害が約80件、約29億円に上るとされる。この数字は広範な被害の規模で、今回の被告に起訴された送金額は約3000万円である。
警察庁の情報提供を受け、ベトナム当局も検挙
FNNは、日本側からの情報提供を受けたベトナム当局が、資金洗浄グループの7人を検挙したと報じている。国内での仲介役の捜査と、海外でのグループへの捜査が進められた形だ。
ベトナムで検挙された7人それぞれの処分や、本件との具体的な関与の範囲については、同報道に詳細は示されていない。
編集部まとめ
企業の口座が詐欺に悪用されれば、働く人や取引先にも影響が及ぶ。実行役の摘発とともに、犯罪収益を移す口座や仲介役を追い、被害回復につなげる捜査が必要だ。
編集部としては、国内の金融機関と捜査当局、関係国の連携を重視したい。海外を拠点とするグループについても、資金の流れを明らかにし、犯罪収益を残さない対応を求めたい。
出典
- TBS NEWS DIG「『ボイスフィッシング』被害金約3000万円をマネロンした罪 ベトナム国籍の女を起訴」2026年10月13日
- FNN「『ボイスフィッシング』被害金3000万円をマネロンか 仲介役のベトナム人女逮捕・起訴」2026年10月13日
- 共同通信・埼玉新聞「3千万円マネロン疑いで逮捕」2026年10月13日
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