人手不足が深刻な業界で外国人労働者を受け入れる「特定技能」制度の対象拡大を受け、外国人バス運転手の乗務が沖縄県で始まった。23日、フィリピン出身の運転手4人が、那覇空港と観光地を結ぶシャトルバスでデビューし、制度拡大の具体的な成果として注目されている。
外国人が日本の路線・観光バスに本格的に乗務する事例はまだ少なく、交通分野における人材確保策の試金石となりそうだ。
新人記者ナルカ


沖縄で始まった外国人バス運転手の乗務
今回、外国人運転手が乗務を開始したのは、那覇空港と観光客に人気の美浜アメリカンビレッジ(北谷町)を結ぶシャトルバスだ。
バスを運行する会社は、フィリピン人9人を雇用し、そのうち4人を沖縄に配属。残る5人は東京で乗務を開始している。
初乗務の運転手の声
最初のバスに乗務したフィリピン出身のルアレス・ザ・イアン・グロリアさん(36)は、「初めてお客さんを乗せ、すごく緊張した」と話しつつも、無事に運行を終えた。
言語や交通ルールの違いを乗り越え、日本の公共交通を担う立場としての責任感をのぞかせた。






特定技能1号と交通分野
今回の運転手はいずれも在留資格「特定技能1号」を取得している。特定技能1号は、一定の技能と日本語能力を持つ即戦力人材を受け入れる制度で、近年、人手不足が深刻な分野を中心に対象が拡大されてきた。
バス運転手の場合、日本の大型二種免許を取得した上で、社内研修や安全教育を受けることが求められる。
受け入れの流れ
- 特定技能1号の在留資格取得
- 日本で大型二種免許を取得
- 事業者による運転・接遇研修
- 路線・シャトルバスへの乗務開始
東京バスでは、9人全員がこれらの過程を経て、23日から東京と沖縄で順次乗務を始めた。






期待と課題
交通業界では高齢化や人手不足が進み、地方や観光地を中心に運転手確保が難しくなっている。外国人運転手の受け入れは、路線維持や観光インフラ確保の面で一定の効果が期待される。
一方で、言語対応、緊急時対応、地域住民の理解など、継続的なフォロー体制が不可欠となる。
編集部でまとめ
- 特定技能制度の拡大により、外国人バス運転手が沖縄で初乗務。
- 大型二種免許と研修を経て、日本人と同条件で運転。
- 人手不足対策として期待される一方、運用面の丁寧な対応が鍵。











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