毎日放送(MBS)の情報番組「よんちゃんTV」で、政党の政策を「強くてこわい日本」「優しくて穏やかな日本」と分類した演出をめぐり、SNS上で「偏向報道」「印象操作だ」との批判が相次いでいる。番組側は放送終了時に簡易的な訂正を行ったが、説明や謝罪が不十分だとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)への申し立ても広がっている。
出展:藤田文武(日本維新の会 共同代表)@fumi_fuji
番組内で行われた政党分類
問題となっているのは、1月21日放送のMBS「よんちゃんTV」。番組内でコメンテーターの武田一顯氏が、衆院選の公約をテーマ別に整理する企画を担当した。
その中で、自民党、日本維新の会、参政党を青色のパネルで「強くてこわい日本。中国・欧米・豪州に対抗し、領土を守る」と分類。一方、立憲民主党などをオレンジ色のパネルで「優しくて穏やかな日本。福祉充実」と表現した。
SNSで批判が急拡大
放送後、この分類が切り取られた画像や動画がX(旧ツイッター)で拡散。「安全保障を重視する政党を“こわい”と表現するのは不適切」「価値判断を視聴者に押し付けている」といった批判が集中した。
関連投稿は6万件以上の「いいね」、13万件を超えるリポストを記録し、短時間で大きな議論に発展している。
番組側の対応と視聴者の不満
MBSは番組の終了時に、表現が誤解を招きかねないとして簡易的な訂正を行った。しかし、なぜ問題が起きたのか、意図は何だったのかといった詳しい説明や、明確な謝罪は示されなかった。
この対応についても、「火消しに終始している」「説明責任を果たしていない」との不満が視聴者から出ている。
BPO申し立てと論点
一連の騒動を受け、BPOへの申し立ても相次いでいる。焦点となっているのは、特定の政党や政策を、感情的な言葉でラベリングしたことが、放送倫理に照らして適切だったのかどうかだ。
専門家の間では、「政策の違いを説明すること」と「価値判断を伴う印象付け」は本来区別されるべきだとの指摘もある。
編集部まとめ
- 事実:テレビ番組で政党を「強くてこわい」「優しくて穏やか」と分類する表現が放送された。
- 反応:SNS上で偏向や印象操作との批判が急拡大した。
- 論点:報道番組が政策比較を行う際の表現の妥当性と説明責任。
今回の問題は、番組の一表現を超え、テレビ報道がどこまで価値判断を伴ってよいのかという根本的な問いを投げかけている。選挙や政治報道において、視聴者の判断材料をどう提示するかが、改めて問われている。

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