京都・舞鶴市で中国籍の男3人逮捕　中学生の自転車3台盗難事件の背景と課題

2025年8月23日

ニュース引用

報道によると、中国籍の男3人は今月21日午後2時50分ごろ、京都府舞鶴市のコンビニエンスストアに停めてあった男子中学生3人の自転車3台を盗んだ疑いが持たれている。
出典：MSN

京都府舞鶴市で、中国籍の男3人が男子中学生3人の自転車を盗んだとして逮捕された。事件はコンビニ前で発生し、少年らの移動手段が一度に奪われる形となった。警察は男らが窃盗目的で行動していたとみて調べを進めている

自転車盗は日本で最も多い窃盗事件であり、警察庁の統計では刑法犯全体の約3割を占める。外国人による事例も一定数存在し、都市部を中心に「生活型犯罪」として問題視されてきた。舞鶴市のような地方都市でも、外国人労働者や技能実習生が増えるなかで、自転車盗難事件が目立つ傾向にある。

過去には東京や大阪でも中国籍を含むグループによる自転車窃盗が摘発されており、防犯登録の徹底や防犯カメラの活用が強化されてきた。今回の事件は、地方都市での防犯体制の脆弱さを浮き彫りにしている。

今回の事件は一見すると軽微な窃盗に思えるが、被害者が中学生であり、生活や通学に直結する自転車を奪われた点は重大だ。地域社会にとっては「身近な外国人犯罪」として治安不安を増幅させる可能性がある。

また、外国人による軽犯罪は「経済的困窮」「滞在資格の不安定さ」などの背景を伴うことが多い。就労機会に恵まれず、生活費を得るために窃盗や闇バイトに流れるケースは各地で報告されている。制度面の課題と地域共生の未整備が重なっているといえる。

舞鶴市民の間では「外国人による犯罪が増えるのではないか」との不安が広がる一方で、「一部の事例を国籍全体と結びつけるべきではない」との冷静な声もある。教育関係者からは「子どもたちが安心して通学できる環境を守るべきだ」との意見が上がっている。

2021年、外国人による刑法犯検挙数は約9,404人で全体の約5.4％を占めました。在留外国人数は約296万人と増加傾向ですが、検挙数は2005年ピーク時の約43,622件から大幅に減少しています。

一方、2024年には外国人逮捕者数が12,170人と過去15年で最多を記録し、警察は対応強化を進めています。

2022〜2023年の国籍別窃盗・暴行検挙数では、ベトナム人が2,620件（770名）、中国人が1,068件（468名）でした。中国人による窃盗事件は依然として上位を占めていますが、全体としては減少傾向にあります。

2020年には中国人・韓国人の窃盗増加が報告されましたが、翌2021年には減少に転じています。

外国人による犯罪は全体の4.7％ですが、観光客を除く在留者のみでは1.7％にとどまります。人口比率で見ると、在留外国人は約2.2％を占めており、犯罪率は必ずしも高いとは言えません。

検挙率では来日外国人が約0.3％、日本人が約0.2％と差は小さく、数値以上に不安が拡大している面があります。

2024年、訪日外国人による犯罪件数は21,794件、被疑者数は12,170人でした。犯罪種別では窃盗が最多で9,103件、うち万引きが2,252件を占めています。訪日者数増加に伴い、軽犯罪を中心に件数も増加傾向にあります。

中国人による犯罪は窃盗事例で目立つものの、全体件数は減少傾向です。また、外国人全体の犯罪率は在留人口比よりも低く、実態以上に社会不安が広がっている可能性があります。

訪日外国人による犯罪は増加しており、治安維持と制度的対応が求められます。国籍ごとに一括して論じるのではなく、個別事案や制度の脆弱性を検証しながら議論することが重要です。