神奈川県警(合同捜査本部)は、実在の日本人名義の運転免許証に自分の顔写真を貼り付け、金融機関のアプリを通じて口座開設やカード発行を申請した疑いで、ベトナム国籍の男女6人を有印公文書偽造・同行使、詐欺などの容疑で逮捕しました。報道によれば、申請は30回以上に及び、うち一部はカードが発行され国内でのスマホ購入や海外でのキャッシングに使用された可能性があります(10月8日付)。
TBS NEWS DIG
目次
事件のポイント
- 6人を逮捕/主導役を含む:ベトナム籍の男女グループ。うち36歳の男が指示役と報じられています。
- 手口:他人の免許証券面の顔写真欄に自分の写真を貼り付け、非対面の本人確認(eKYC)で口座開設・カード発行を繰り返し申請。多くは不審として弾かれた一方、通過した事例も。
- 期間:報道ベースで2024年10月〜2025年6月にかけて実行、逮捕は2025年10月8日まで。
出典:TBS NEWS DIG/テレ朝NEWS/大分新聞
時系列
- 2024年秋〜2025年初夏:偽造免許証を使った口座開設申請を反復。
- 2025年10月8日までに:神奈川県警を中心に6人を逮捕(合同捜査)。
出典:テレ朝NEWS
法的評価(一般論)
- 有印公文書偽造・同行使(刑法155・158条):公的身分証(運転免許証)を偽造/使用した場合に問われ得る重い罪。
- 詐欺(刑法246条):偽造身分証で金融機関を欺き、口座やカードの交付を受ける行為は詐欺にあたる評価枠(未遂含む)。
- 背景知識:近年、非対面の本人確認(eKYC)を巡る不正が問題化。政府は券面画像だけで確認する旧方式の縮小・廃止を進めICチップ読取や公的個人認証</strong>の活用を強化する流れです。
出典:biz.trustdock.io
※本件は容疑段階です。個別の量刑・適用条項は今後の捜査・公判で確定します。
私たちができること
- 個人:身分証の紛失・盗難は即時届出。身分証画像の提出を求める不審サイト/SNS勧誘に注意。
- 社会的背景:コミュニケーション詐欺や非対面不正は被害・検挙ともに増加基調で、高齢層被害が深刻。本人確認の高度化と現場の目視スキルの双方が必要です。
出典:警察庁
参考出典
- テレ朝news「免許証に顔写真貼り口座申請か ベトナム国籍の6人逮捕 神奈川県警」(2025/10/8 16:24)。テレ朝NEWS
- TBS NEWS DIG「日本人名義の偽造免許証で口座開設・カード発行繰り返したか」(2025/10/8 12:32)。TBS NEWS DIG
- 大分合同(共同通信配信)「口座不正開設容疑でベトナム人6人逮捕」(2025/10/8)。大分新聞
- (背景)警察庁「警察白書2024 英文ダイジェスト」—通信詐欺は依然深刻。警察庁
- (制度動向)TRUSTDOCKコラム「eKYCはICチップ読取の時代へ」(2025/3/31)。Polarifyコラム(2024/4/5)。biz.trustdock.io+1
あわせて読みたい


外国人事件データベース一覧
本ページでは、月ごとの外国人関連事件データベース記事をまとめています。各月ごとの地域別・国籍別・罪名別の事件を整理し、一次資料と内部関連記事にリンクしていま...
コメント