31日に放送される「第76回NHK紅白歌合戦」に初出場する韓国の4人組女性グループaespa(エスパ)をめぐり、メンバーが過去に原爆のきのこ雲を模したとみられるライトの写真を投稿していた問題が、国内で議論を呼んでいる。韓国大手通販サイトでは、同一とみられる商品の説明に「核爆発」「広島」「原子爆弾」などの表記が確認され、NHKの説明に疑問を呈する声が広がっている。
新人記者ナルカ


問題となった投稿
aespaは韓国人2人、中国人1人、日本人1人の四人組。問題視されているのは、中国人メンバーのニンニンさんが2020年5月、ファン向けアプリに投稿した写真。きのこ雲の形をしたランプとみられ、「かわいいライトを買ったよ。どう?」とコメントしていた。
この投稿自体は当時大きな議論にはならなかったが、aespaの紅白出演決定を受け、SNS上で再び注目が集まった。
商品説明に「核爆発」「広島」の文言
韓国の大手通販サイトでは、同一とみられるランプの説明欄に「核爆発 ムードライト」「広島のその日」「原子爆弾」「きのこ雲」などの表記が確認された。これにより、国内では「揶揄する意図がなかった」というNHKの説明と矛盾するのではないかとの疑問が広がった。
NHKの説明と批判の動き
NHKの山名啓雄専務理事は2日の参院総務委員会で「所属事務所から、メンバーに原爆被害を軽視・揶揄する意図はなかったと確認した」と答弁。一方、SNS上では被爆者や市民からの反発が強まり、紅白出場停止を求める署名は3日午前時点で12万件を超えている。
歴史的背景と日韓双方の文脈
1945年の広島・長崎への原爆投下では、年末までに推計21万人が犠牲となり、現在も後遺症に苦しむ被爆者がいる。韓国にも数多くの在外被爆者が存在し、原爆被害は日韓双方に深く関わる歴史的事実でもある。
今年の紅白歌合戦は「戦後80年」をテーマの一つとして掲げるとみられ、その時期に関連する表現で論争が起きていることが、社会的な注目度をさらに高めている。
国益的示唆
- 歴史的記憶に関わる表現は、意図の有無に関わらず対立を生みやすい
- 文化交流の場である紅白での問題は、日韓の世論動向に影響を与える可能性
- メディア・行政には丁寧な説明と情報公開が求められる
- 海外商品プラットフォームの表記管理の課題も浮き彫り
賛否・中立の三点整理
賛成(出場容認):意図がなかったなら、過去の投稿のみで責任を問うべきではない。文化交流の機会を損なうべきではない。
反対(出場反対):商品説明に「広島」「核爆発」の記載がある以上、影響を軽視できない。被爆者への配慮が欠ける。
中立:意図、経緯、事務所の対応を明確化し、再発防止と透明性の確保が最優先。紅白出演の是非は事実確認後に判断すべき。
クロ助とナルカの視点






編集部でまとめ
- aespaメンバーの過去投稿に「きのこ雲ランプ」が含まれ、商品説明に「核爆発」などの表記が確認された。
- NHKは「揶揄の意図はなかった」と説明するが、世論では疑問の声が広がる。
- 原爆被害の歴史性、紅白の象徴性、文化交流のバランスが問われる問題に。
出典
- NHK参院総務委員会説明(2025年12月2日)
- 共同通信・産経新聞・韓国通販サイト商品情報(2025年12月3日報道)
- 広島・長崎原爆被害資料(厚生労働省/広島市・長崎市)











コメント