兵庫県警は神戸ラーメン第一旭を運営するアサヒフーズ社長ら6人を不法就労助長容疑で逮捕

兵庫県警は26日、人気ラーメンチェーン「神戸ラーメン第一旭」を運営するアサヒフーズ（神戸市中央区）の社長・田口隆弘容疑者（79）ら6人を、不法就労助長（出入国管理法違反）の疑いで逮捕した。容疑者らはいずれも事実を認めているという。

事件概要

• 発表日：2025年11月26日
• 発生地：兵庫県神戸市（4店舗）
• 容疑：出入国管理法違反（不法就労助長）
• 逮捕者：アサヒフーズ社長（79）、関連会社社員5人
• 対象アルバイト：ベトナム籍・中国籍の計10人
• 内容：法定上限を超える週28時間超の勤務を継続させた疑い
• 動機：慢性的な人材不足

経緯・時系列

2022年12月〜2025年6月	外国人アルバイトを週28時間超で勤務させる
2025年11月26日	兵庫県警が6人を不法就労助長容疑で逮捕

不法就労助長とは

在留資格外の活動を認識しながら就労させる行為は「不法就労助長罪」に該当する。罰則は以下の通り。

• 3年以下の懲役または300万円以下の罰金
• 企業側は行政処分（事業停止・改善命令）対象になることも
• 働いていた外国人本人も在留資格取り消し・退去強制の恐れ

外国人労働者拡大の裏で

飲食業では、深刻な人手不足により外国人アルバイトに依存する構造が進むが、法律を理解しない雇用側・求職側の双方にリスクがある。

• 週28時間制限を超える労働要求が常態化しやすい
• 在留資格の制度理解が不十分な企業も多い
• 監理・教育体制が弱く、現場判断に依存

編集部まとめ

1. 人気ラーメンチェーンで不法就労助長が発覚し、社長ら6人が逮捕。
2. 週28時間制限を超える外国人アルバイト勤務が常態化。
3. 飲食業界全体の「人手不足依存」構造のリスクが改めて顕在化。
4. 国益視点：ルール遵守の徹底と教育・監督体制の強化が不可避。

出典

• 朝日新聞（2025年11月26日）