鹿児島県日置市で、在留期限を過ぎても滞在を続けていたとして、ベトナム国籍の男(26)が入管難民法違反(不法残留)の疑いで現行犯逮捕された。容疑者は「期限を過ぎたら日本にいられないことは分かっていた」と供述している。
新人記者ナルカこういう不法残留の事件、最近また増えてる気がするね。



にゃ。特に技能実習の在留期限切れ後に働き口を失って滞在を続けるケースが多いにゃ。
目次
事件概要
- 発生日:2025年11月11日 午後3時半ごろ
- 発生地:鹿児島県日置市東市来町の会社敷地内
- 容疑:入管難民法違反(不法残留)
- 容疑者:ベトナム国籍の男(26)=住居・職業不詳=
- 経緯:技能実習生として2021年1月に入国し、在留期間(2022年1月19日まで)を更新せず滞在。
- 発見の経緯:「煙がくさい」との通報を受けて現場に駆け付けた署員が敷地内で男を発見、在留カード確認で期限切れが判明。
- 供述:「期限を過ぎたら日本にいられないことはわかっていた」と容疑を認めている。
経緯・時系列
| 2021年1月 | 技能実習生として入国(在留期間1年)。 |
| 2022年1月19日 | 在留期限切れ。以後更新手続きなし。 |
| 2025年11月11日午後3時半 | 日置市東市来町の会社敷地内で警察官が発見し、現行犯逮捕。 |
法令・刑罰
- 入管難民法第70条(不法残留):3年以下の懲役または300万円以下の罰金。
- 不法残留者は原則として退去強制の対象となり、再入国禁止期間(原則5年)が適用される。
- 技能実習制度での在留期間超過は、雇用主や受入機関にも管理責任が問われることがある。
背景:技能実習から不法滞在へ—制度のひずみ
鹿児島県警では同月、県内で窃盗事件を繰り返したとしてベトナム国籍の男女3人を再逮捕しており、 技能実習からの離脱後に不法滞在・犯罪化するケースが相次いでいる。 背景には、実習修了後の再就職支援不足や帰国費用の負担問題など、制度的課題が指摘されている。
入管庁の統計によると、全国の不法残留者は7万2800人で、 国籍別ではベトナムが約1万8500人と最多を占めている。
クロ助とナルカの視点



「技能実習」って名ばかりで、結局行き場を失う人も多いんだね…。



にゃ。制度上は「技能の移転」目的だけど、現実は人手不足補填になってるにゃ。 更新制度や再就職の仕組みがもっと柔軟なら、こうした不法滞在は減るにゃ。



でも、法律を破って滞在してたのはやっぱり問題だよね。



当然にゃ。法の下の平等を守るには、在留管理の徹底と同時に、支援と出口対策も必要にゃ。
編集部でまとめ
- 事実確認:鹿児島県日置市でベトナム国籍の男(26)が不法残留容疑で現行犯逮捕。
- 背景:技能実習修了後に在留更新せず滞在。発見は偶然の通報対応から。
- 国益的示唆:不法滞在の温床を放置すれば治安・労働市場双方に影響。 技能実習制度の再設計と在留管理の強化が求められる。
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