指定薬物エトミデートを海外から日本へ密輸したとして、中国籍の男3人が逮捕・起訴された。航空貨物はシンガポール経由で成田空港に到着し、宛先は大分市内の20代男性。押収量は約100グラムで、いわゆる“ゾンビタバコ”の原料とみられる。摘発は全国で初めて。番組取材で専門家は「成田経由は広域流通の恐れがある」と指摘した。
目次
事件の詳細
- いつ 2025年7月に密輸、10月10日に初摘発が判明・公表、既に起訴。
- どこ 成田空港で搬出された航空貨物。宛先は大分市内の20代男性。
- だれ 中国籍の男3人(例:王晨博被告24歳ほか)。
- なに 指定薬物エトミデート約100グラムを密輸。電子たばこ用に加工し販売目的。
- どうやって インドから仕入れ、シンガポール経由の航空貨物として輸入。税関検査で発見。
出典:TBS NEWS DIG/福島民友新聞社
事件のポイント
- エトミデートは2025年5月26日に指定薬物へ追加。指定後まもない新規薬物が国外から流入。
- 電子たばこ形態で流通しやすく、外見で判別が難しい。急性の意識障害・運動失調など健康リスクが懸念。
- 関東ハブから全国流通の恐れ。水際対策に加え、SNS販売や闇流通の監視が課題。
法規・制度の基礎
エトミデートは厚生労働省が指定薬物として追加(2025年5月16日公布、5月26日施行)。指定薬物の製造・輸入・販売・所持・使用は原則禁止で、違反は医薬品医療機器等法に基づき処罰される。
- 根拠法令:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(いわゆる医薬品医療機器等法)
- 指定経緯:新規成分の健康被害懸念に伴う指定薬物指定
地域・関係者の反応
- 税関・麻薬取締部・県警が連携し初摘発。押収物は粉末やリキッド化材料など。
- 番組取材の専門家は「成田経由なら関東圏での拡散リスクが高い」と警鐘。
今後の対策に必要なこと
指定直後の新規薬物が海外供給網を通じて国内へ流入し、電子たばこ形態で潜行する構図が顕在化した。水際対策の強化に加え、プラットフォーム上の販売・勧誘監視、学校・事業所での予防教育、多言語での危険性周知が不可欠。周辺国の規制動向と連動した国際協力も、実効性ある抑止につながる。
クロ助・ナルカの視点から

電子たばこリキッドへの混入は見分けづらいにゃ。指定直後の初摘発、流通の芽を早期につむ必要があるにゃ。



水際対策やSNSや通販の監視と、若年層向けの予防教育を現場で徹底したいですね。
タイムライン
- 2025年5月16日:厚労省がエトミデートの指定を公布(5月26日施行)
- 2025年7月:インド発→シンガポール経由の航空貨物で成田に搬入
- 2025年10月:九州厚生局麻薬取締部・県警らが全国初の密輸摘発と公表、逮捕・起訴
FAQ
Q. ゾンビタバコとは何か
A. 指定薬物成分を液体に混ぜ、電子たばこ等で吸引する形態の俗称。意識障害や運動失調など重大な健康被害の恐れがある。
Q. どう見分けるのか
A. 見た目では判別困難。不審なリキッド・カートリッジの購入や譲渡に注意し、体調異変時は救急要請を。
Q. 違法性は
A. 指定薬物の製造・輸入・販売・所持・使用は原則禁止。違反は医薬品医療機器等法で処罰対象。
参考リンク
- テレ朝NEWS 番組報告記事(グッド!モーニング)
- 地元局報道(OBS/TBS系列)
- OAB報道 要旨
- 共同通信要旨(地方紙配信)
- 厚生労働省 指定薬物(エトミデート)指定の告示・資料
- 厚生労働省 エトミデート含有製品に関する注意喚起
公表時期:2025年10月(報道)/密輸時期:2025年7月/指定薬物施行:2025年5月26日。記事は報道の要旨と一次資料に基づく。
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