埼玉・毛呂山町で産廃2.3トン不法投棄　トルコ国籍の解体工の男を逮捕 解体工事の廃材を山林に投棄、共犯の存在も捜査

埼玉県毛呂山町の山林に解体工事で出た産業廃棄物を不法に投棄したとして、埼玉県警は19日、川口市のトルコ国籍の解体業（21）を廃棄物処理法違反（不法投棄）の疑いで逮捕した。投棄量は約2.3トンに上り、県警は複数人での犯行とみて共犯者の特定を進めている。

事件の概要

• 逮捕容疑：廃棄物処理法違反（不法投棄）
• 容疑者：川口市上青木西2、解体工、トルコ国籍の男（21）
• 投棄場所：毛呂山町滝ノ入の山林2カ所
• 投棄物：木くず、廃プラスチック、解体廃材など 約2.3トン
• 期間：2025年5月29〜30日ごろ

住宅解体で発生した廃材を山林へ投棄

県警によると、投棄された廃棄物は川越市内の家屋解体工事で出た廃材とみられ、 廃棄物処理の正規ルートを使わず、そのまま山林へ運び込み放置した疑いがある。

産廃は適切な処理に費用がかかるため、不法投棄事件の背景には 「処理費用の節約目的」 が多いとされる。容疑者も「間違いない」と容疑を認めている。

共犯の存在を視野、組織性の可能性も

投棄量が2トンを超えることから、県警は容疑者単独ではなく 複数人が関与した可能性が高いとみて捜査を継続している。

産廃不法投棄は、軽トラック数台から“業者ぐるみ”まで規模が広く、 地域外の労働者や請負業者が関与するケースも増えている。

地域の影響：環境汚染と撤去費用が地元負担になる問題

産廃の不法投棄は、

• 土壌汚染
• 山林火災のリスク
• 撤去費用の自治体負担

など、地域に長期間わたる影響を与える。

編集部まとめ

1. 埼玉県毛呂山町の山林に解体廃材2.3トンを不法投棄、トルコ国籍の21歳男が逮捕。
2. 解体工事の処理費用を回避するための投棄とみられ、共犯の存在も捜査中。
3. 国益的示唆：外国人労働者増加に伴い、廃棄物処理・建設現場の管理体制強化が必要。環境負荷と自治体負担軽減のため監督体制の見直しが求められる。

出典

• 毎日新聞（2025/11/19）