神戸市内のホテルのWi-Fiを使い、偽サイトへ誘導するメール約48万件を送信してホテルの業務を妨害した疑いで、中国籍の39歳の男が逮捕された。関西テレビとABCニュースが2026年10月15日に報じた。ABCによると、別の人物がパソコンを遠隔操作して送信していたとみられる。
新人記者ナルカ


ホテルの客室に小型パソコンを設置か
| 報道日 | 2026年10月15日 |
|---|---|
| メール送信が疑われる時期 | 2025年5月 |
| 場所 | 神戸市内のホテル |
| 対象者 | 中国籍の男、39歳 |
| 主な容疑 | ホテルの回線を悪用した偽計業務妨害など |
| 認否 | ABCは、男と妻の認否を非公表と報道 |
関西テレビによると、客室の冷蔵庫の裏から小型パソコンが見つかった。送られたのは、クレジットカード会社を装うなどして偽サイトへ誘い、カード情報を入力させようとするフィッシングメールだったという。
夫婦にはカード情報を使った買い物の疑いも
報道では、男と中国籍の妻(39)に対し、他人名義のクレジットカード情報を使って衣類など約47万円分を購入した疑いも伝えられた。関西テレビは、この買い物の時期を2026年1月としている。
メール送信を巡る男の容疑と、夫婦の買い物を巡る容疑は分けて確認する必要がある。今回確認した夕方の報道から、妻もホテルでのメール送信に加わったとは判断できない。また、送信されたメールを通じて得られた情報が、この買い物に直接使われたかも明らかではない。
別のホテルを巡る事件では起訴も
時事通信は、男が2025年7~8月に別のホテルに隠したパソコンからもメールを送信したなどとして、偽計業務妨害罪などで既に起訴されていたと伝えている。今回の5月の送信を巡る逮捕容疑と、別のホテルに関する起訴を混同しないようにしたい。
「約48万件」は送信規模 被害人数とは異なる
メールの件数だけで、情報を入力した人の数や金銭被害の総額は分からない。今後は送信指示を出した人物、情報の取得先、不正利用とのつながりが捜査の焦点になる。
ホテルの回線が使われたという報道は、通常のWi-Fi利用で宿泊客全員の端末が感染したことを示すものでもない。被害の範囲は、確認された事実に沿って捉える必要がある。
不審なメールは公式アプリなどから確認を
警察庁は、メールやSMSのリンクを安易に開かず、あらかじめ登録した公式サイトのブックマークや公式アプリを使うよう呼びかけている。リンク先の見た目だけで真偽を判断するのは難しく、急いで情報入力を求められても、普段の確認経路に戻ることが大切だ。
編集部まとめ
今回の事件では、回線を提供するホテルと、メールを受け取る利用者の双方が犯罪に巻き込まれた可能性がある。送信役や遠隔操作役の関係を解明し、犯罪に使う機器や情報の流れを追う捜査が求められる。
編集部としては、宿泊施設の客室点検や不審機器の発見時の連絡体制も検討課題と考える。ただし、現時点の報道だけでホテル側の管理上の落ち度を断定することはできない。施設の対策と受信者向けの注意喚起を組み合わせ、悪用の機会を減らすことが重要だ。
出典
- 関西テレビ「ホテルのWi-Fiで『ニセサイトに誘導するメール48万件』」2026年10月15日18:14
- ABCニュース「ホテルのWi-Fiで詐欺メール48万件超を送信か」同日19:19
- 時事通信/mixiニュース「ホテルから大量の偽メール送信容疑」2026年10月15日17:01
- 警察庁「フィッシング対策」
情報確認日:2026年10月16日。
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