東京都葛飾区議会議員選挙(定数40・立候補者65人)で、参政党公認の新人・かんのゆうと氏(29)が7667票を獲得し、トップ当選を果たした。外国人住民の増加による地域負担軽減と防災対策の強化を訴えた選挙戦は、地方政治で外国人政策が主要争点となる象徴的な事例となった。
目次
激戦の葛飾区議選 新勢力が伝統勢力を上回る
11月3日に投開票された葛飾区議選は、65人が立候補する激戦区となった。旧来の地域政党や現職議員が票を分け合う中、参政党は新人ながら街頭演説を重ね、地域密着を訴えた。かんの氏は「区民ファースト」を掲げ、外国人支援よりも区民生活の安定を優先する姿勢を明確にした。
宮城県出身の一橋大学卒。SNSでの発信力も高く、党本部からの応援演説を受けながら、若年層や子育て世代を中心に支持を広げた。
外国人政策が地域政治の争点に
かんの氏が強調したのは、外国人住民の増加に伴う行政・地域負担の問題だ。葛飾区では近年、在留外国人が全人口の約7.2%に達し(2024年時点)、保育所・生活支援・ゴミ分別など地域課題への対応が追いつかないとの声が住民から上がっている。
街頭では「外国人を排除するのではなく、ルールを守って共に暮らせる地域をつくる」と繰り返し訴え、外国人支援と区民負担のバランスを訴える姿勢が共感を呼んだ。防災・子育て政策と組み合わせた「生活者目線の共生策」が支持拡大の要因とみられる。
選挙妨害・誤報も 情報空間の混乱
一方で、選挙期間中にはSNS上での誤報や演説妨害も確認され、選挙管理委員会が公職選挙法違反の可能性を注視する事態となった。かんの氏の陣営は公式X(旧Twitter)で「正確な情報を区民に届けたい」と呼びかけ、ネット時代の選挙運動の課題も浮き彫りになった。
クロ助とナルカの視点
新人記者ナルカ外国人政策って、国レベルの話だと思ってたけど、区議選でも争点になるんだね。



そうにゃ。地域行政が直接かかわるのは福祉・防災・教育にゃ。だから外国人住民が増える地域ほど、現場で課題が見えやすいにゃ。



「外国人支援」っていう言葉の印象だけじゃなくて、現実の負担も見ていく必要があるんだね。



にゃ。共生のためにはルールと支援のバランスが大事にゃ。区民も行政も冷静に議論を深める時期にゃ。
編集部でまとめ
- 事実確認:葛飾区議選で参政党公認の新人・かんのゆうと氏(29)が7667票で首位当選。
- 背景:外国人住民比率の上昇と地域インフラ・防災・生活支援の負担増。
- 国益的示唆:外国人共生を掲げる中でも、地域負担の公平性と行政運営の持続可能性を確保することが課題。
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